「駕籠に乗る人担ぐ人 その2」 Posted on 2016年2月12日2025年2月18日 by 管理者 HOME >コラム>小泉 晴子 氏 認知症は年をとれば誰でもなる可能性がある、と言われています。でも、多くの人は心の内で「まさか、自分は大丈夫」と思っています。なので告知された時はパニックになったり、受け容れがたくて否認したりしてしまいます。上手に“介護という駕籠”に乗ることは難しいのですが、なかには見事な方も居られます。Aさんは定年後の第2の職場で自分の異変に気付きました。受診でアルツハイマー病と告知されると66才で会社を辞め、それまで休日の楽しみだったゴルフの練習と散歩を日課と自分で決めて毎日を過ごしています。時々、会社の元同僚や元部下と食事を楽しみ、囲碁クラブにも通っています。 遠出をして迷ってからは、同窓会などは奥様に同行して貰い、外出を楽しんでいます。70才の今は「会社人生で全力投球したので悔いはない」と仰います。Bさんは「デイサービスに行かないと妻に嫌われる」と話されますが、外出時に奥様を上手にエスコートするダンディーぶりは、受診後10年たって80才を迎えても変わりません。 お二人に共通することは、ごく軽度のうちに診断を受け、医師から説明を受け、ご自分の認知症をしっかり受容していることです。認知症について理解し、出来ないことは周りに頼りながらも出来ることは積極的に行動していることです。Bさんは「僕は“アルツー”だけれど、そそっかしい君は“アルワン”だね」と奥様に冗談を言われます。そんな冗談が出るまで、ご夫婦共にどれだけ涙を流し、眠れない夜を過ごしたことでしょう。 認知症に究極の予防法や治療法は今のところありません。軽度でも何れは重度に進行します。怖くても早期受診と結果の受容に自分のこととして向き合っていきたいです。家族や介護職、医療職など、介護という駕籠を担ぐ人に上手に担いで貰うために。 小泉 晴子 氏 連載一覧 「駕籠に乗る人担ぐ人 その3・・・介護は頭脳労働」 2016年3月11日 「駕籠に乗る人担ぐ人 その2」 2016年2月12日 「駕籠に乗る人担ぐ人、そのまた草鞋をつくる人」 2016年1月12日 プロフィール NPO法人成年後見推進ネット これから 理事長■経歴■昭和46年 埼玉大学教育学部卒昭和60年~平成元年 認知症の義母を在宅で介護平成9年~平成22年「ブーケの会」代表平成17年 東京都社会福祉総合学院卒業平成18年5月 社会福祉士登録平成19年3月 特定非営利活動法人成年後見推進ネットこれから認証平成27年4月 特定非営利活動法人認知症サポートセンター・ねりま 設立 関連コラム いわゆる困難事例の“困難”の意味とは 2023年2月13日 『私が求める「質」を語る! ~訪問看護リハビリ~』 その3 2017年12月15日 人は老計10号のみにて生くるにあらず 2025年3月10日 他のコラムを探す テーマで探す 介護の質介護職食事組織ケアシステム機器 職種で探す 大学教授経営者施設管理者専門職介護関係 \「介舟ファミリー」のお問合せはこちら/ お問合せはこちら 無料体験はこちら 資料ダウンロード