【最新版】介護施設の補助金・助成金を紹介!開業や設備導入などさまざまなシーン別に解説

介護施設の運営や新規開設には多額の費用がかかるため、補助金や助成金の活用は経営の重要なポイントとなります。国や地方自治体によるさまざまな支援制度が用意されており、施設の開設、設備の導入、人材確保など、目的に応じて適切な制度を選択することで、大幅なコスト削減が可能です。 本記事では、介護施設における補助金・助成金の最新情報を、具体的な活用シーン別に分かりやすく解説していきます。これから介護施設の開設を考えている方はもちろん、既存介護施設の経営者の方にも役立つ情報をご紹介します。

補助金・助成金とは

補助金と助成金は、国や地方公共団体が事業の発展や雇用促進を目的として支給する返済不要の資金制度です。助成金は主に厚生労働省が管轄し、雇用拡大や人材育成に関する支援を目的としています。一方、補助金は主に経済産業省や中小企業庁が管轄し、創業支援や設備投資を目的として実施されています。審査があり採択される必要がある点や、支給金額が大きい点が助成金との大きな違いとなっています。

補助金・助成金を探す方法

補助金・助成金の情報は、各省庁や自治体、関連団体のホームページで確認することができます。特に中小企業基盤整備機構が運営する「J-Net21では、地域や分野、フリーワードで目的に応じた補助金・助成金を検索することが可能です。また、各都道府県や市区町村でも独自の支援制度を設けていることが多いため、地域の産業支援センターや社会福祉協議会などにも相談してみることをお勧めします。定期的に情報をチェックすることで、タイミングを逃さず活用することができます。

補助金・助成金の申請方法

補助金・助成金を受給するためには、それぞれの制度で定められた要件を満たす必要があります。特に介護事業者の場合、雇用保険適用事業所であることが基本的な要件となります。

申請の際は、事業計画書や必要書類の作成、従業員の代表者の同意取得など、準備すべき項目が多岐にわたります。審査に必要な書類は適切に整備・保管し、いつでも提出できる状態にしておくことが重要です。また、申請期限に余裕をもって準備を進め、不備があった場合の修正時間も確保しておくことをお勧めします。

介護施設の補助金・助成金一覧

介護施設が利用できる補助金・助成金を以下の表にまとめています。自事業所が必要な際に適切な補助金・助成金を活用してみてはいかがでしょうか。公式サイトも設置しておりますので、確認してみましょう。

目的 補助金・助成金
介護施設開業・運営時
  • 事業再構築補助金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • 【東京都】創業助成事業
  • 事業継承・新規開業支援補助金
  • 介護施設における人材雇用時
  • 人材確保等支援助成金(中小企業団体助成コース)
  • 人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)
  • トライアル雇用助成金
  • 特定求職者雇用開発助成金
  • 中途採用等支援助成金
  • 65歳超雇用推進助成金
  • 労働移動支援助成金
  • 介護職の人材育成時
  • 人材開発支援助成金
  • キャリアアップ助成金(賃金規定等共通化コース)
  • キャリアアップ助成金(賞与・退職金制度導入コース)
  • 介護施設の待遇や職場環境改善時
  • 介護職員の処遇改善加算
  • 両立支援等助成金
  • 業務改善助成金
  • 介護施設の設備導入時
  • ICT導入支援事業補助金
  • IT導入補助金
  • 介護ロボット導入支援事業補助金制度
  • 介護施設開業・運営時の補助金・助成金

    高齢化の進展に伴い、介護施設の需要は年々高まっています。そのため、国や地方自治体では、新規開業や事業継承、運営支援のためのさまざまな補助金・助成金制度を設けています。

    事業再構築補助金

    新型コロナウイルスの影響で事業の転換を迫られた中小企業が介護分野へ参入する際に活用できる補助金制度です。申請には認定経営革新等支援機関や金融機関からの事業計画の確認が必要で、市場の将来性も審査されます。補助金額は最大7,000万円と大規模な支援が受けられますが、1回の公募につき1度しか申請できないため、慎重な検討が必要です。

    小規模事業者持続化補助金

    小規模事業者の事業継続を支援するための補助金制度です。働き方改革への対応や賃上げ、インボイス制度への対応など、制度変更に伴う販路開拓等の取り組みに活用できます。補助金額は最大200万円で、資本金要件や過去の採択実績などの条件を満たす必要があります。介護施設の新規開設時の設備投資や広報活動にも活用可能です。

    【東京都】創業助成事業

    東京都内で介護施設を新規開業する際に利用できる助成金制度です。都内での創業を具体的に計画している個人または創業後5年未満の中小企業者が対象となり、賃料や人件費など施設開業に必要な経費の一部が助成されます。助成金額は最大400万円で、東京都と東京都中小企業振興公社が実施しています。

    事業継承・新規開業支援補助金

    各自治体が実施している地域活性化と雇用機会の創出を目的とした補助金制度です。介護施設の事業継承や新規開業を検討している18歳以上60歳以下の事業者が対象となります。申請者自身が直接事業運営に携わることが条件となっており、自治体によって支給額は異なりますが、最大300万円程度の補助を受けることができます。各自治体のHPをご覧ください。

    介護施設における人材雇用時の補助金・助成金

    介護業界では深刻な人材不足が続いているため、国は人材確保を支援するためのさまざまな助成金制度を設けています。雇用形態や対象者の特性に応じて適切な制度を選択することで、人材採用・定着のための費用負担を軽減することができます。

    キャリアアップ助成金(正社員コース)

    非正規雇用の従業員を正社員に転換する際に活用できる助成金制度です。就業規則や労働協約に基づいて有期契約労働者を正規雇用へ転換または直接雇用した場合に支給されます。支給額は転換形態により異なり、有期雇用から正規雇用への転換で1人当たり80万円、無期雇用への転換で28.5万円、無期雇用から正規雇用への転換で40万円となっています。申請は賃金支給日から2ヶ月以内に行う必要があります。

    人材確保等支援助成金(中小企業団体助成コース)

    中小企業団体が従業員の労働環境改善や人材確保のために行う取り組みを支援する助成金です。雇用管理改善計画の策定と自治体からの認定取得が必要で、「中小企業労働環境向上事業」の実施が求められます。支給額は団体の規模により異なり、大規模認定組合(500人以上)で上限1,000万円、中規模認定組合(100-500人未満)で800万円、小規模認定組合(100人未満)で600万円となっています。

    人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)

    外国人労働者の職場定着を促進するための助成金制度です。通訳費用や社内標識の多言語化など、就労環境整備に関する費用の一部が補助されます。支給要件として雇用労務責任者の選任や就労環境整備計画の策定・実施が必要で、計画期間終了後の外国人労働者の離職率が10%以下であることが条件となります。賃金要件の充足状況により、最大57万円から72万円が支給されます。

    外国人労働者について詳しくは以下のコラムをご覧ください。

    トライアル雇用助成金

    職業経験や技能不足により安定的な就職が困難な求職者を、試行的に雇用する際に活用できる助成金です。ハローワークや職業紹介事業者からの紹介による雇用が条件で、最長3ヶ月間のトライアル雇用期間中、1人につき月額4万円(シングルペアレントの場合は5万円)が支給されます。週30時間以上の労働時間であることが要件となっています。

    特定求職者雇用開発助成金

    高年齢者や障害者など、就職困難者をハローワーク等の紹介で継続雇用する場合に受給できる助成金です。対象者の属性や雇用形態により支給額が異なり、母子家庭の母や高齢者の場合は60万円(短時間労働者は40万円)、障害者の場合は120万円から240万円(短時間労働者は30万円から80万円)が支給されます。支給対象期ごとに申請が必要です。

    中途採用等支援助成金

    中途採用者の雇用を促進するための助成金制度です。中途採用の拡大や45歳以上の人材の採用において、採用計画の策定と実施が必要です。中途採用率の拡大で50万円、45歳以上の採用率拡大で100万円が支給されます。また、採用後の生産性向上が認められた場合、追加で25万円から30万円の支給を受けることができます。

    65歳超雇用推進助成金

    高年齢者の継続雇用を支援する助成金制度です。65歳以上への定年引上げや継続雇用制度の導入において、労働協約または就業規則の改定と労働基準監督署への届出が必要です。制度導入時の専門家相談費用なども補助対象となり、最大160万円が支給されます。申請は制度実施月の翌月から4ヶ月以内に行う必要があります。

    労働移動支援助成金

    事業規模の縮小等により離職を余儀なくされる労働者の再就職支援に関する助成金です。早期雇入れ支援と再就職支援の2つのコースがあり、離職日から3ヶ月以内の無期雇用での採用が条件となります。早期雇入れ支援の場合、1人当たり30万円が支給され、人材育成を実施した場合は追加支給を受けることができます。

    介護職の人材育成時の補助金・助成金

    介護人材の質を高め、より良いサービス提供につなげるために、国は職員の育成や処遇改善に関する支援制度を設けています。研修の実施や資格取得支援、キャリアアップのための制度整備などに活用できます。

    人材育成について詳しくは以下のコラムをご覧下さい。

    人材開発支援助成金

    職業訓練や人材育成に関する費用を助成する制度です。事業内職業能力開発計画の作成と労働者への周知が必要となります。「人への投資促進コース」「事業展開等リスキリング支援コース」など8つのコースがあり、それぞれ異なる支援内容が用意されています。正社員を対象とした研修実施や資格取得支援、教育訓練休暇制度の導入などに活用でき、コースごとに定められた条件を満たすことで助成金を受給できます。

    キャリアアップ助成金(賃金規定等共通化コース)

    非正規雇用労働者の処遇改善を目的とした助成金制度です。有期雇用労働者に対して正社員と同様の賃金規定を新たに作成・適用した場合に、1事業所あたり60万円が支給されます。就業規則または労働協約での規定化が必要で、賃金規定の共通化後6ヶ月分の賃金支給実績が求められます。

    キャリアアップ助成金(賞与・退職金制度導入コース)

    非正規雇用労働者の処遇改善のため、新たに賞与または退職金制度を導入する事業主向けの助成金です。制度を就業規則または労働協約で規定し、実際に支給または積立を行うことが必要です。1事業所あたり40万円が支給され、制度導入後6ヶ月分の賃金支給実績をもって申請が可能となります。

    介護施設の待遇や職場環境改善時の補助金・助成金

    介護職員の待遇改善や職場環境の整備は、人材確保・定着の重要な要素です。国は様々な支援制度を通じて、介護事業者による職場環境の改善や処遇改善の取り組みを後押ししています。

    介護職員の処遇改善加算

    介護職員のキャリアアップと賃金改善を支援する制度です。職位・職責・職務内容に応じた任用要件と賃金体系の整備、資質向上のための研修実施、経験・資格等に応じた昇給の仕組みの整備などが要件となります。要件充足度に応じて職員1人当たり月額1.5万円から3.7万円相当が加算されます。

    処遇改善について詳しくは以下のコラムをご覧ください。

    両立支援等助成金

    仕事と家庭の両立支援に取り組む事業主向けの助成金です。「介護離職防止支援コース」や「育児休業等支援コース」などがあり、労働者との面談を通じた働き方プランの作成と実施が求められます。コースにより支給額は異なり、出生時両立支援コースで最大60万円、介護離職防止支援コースで最大30万円が支給されます。

    業務改善助成金

    中小企業・小規模事業者の生産性向上と賃金引上げを支援する助成金です。事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円以内であることなどが条件で、設備投資や業務効率化の取り組みに対して最大600万円が支給されます。申請は事業完了後1ヶ月以内に行う必要があります。

    業務効率化について詳しくは以下のコラムをご覧ください。

    介護施設の設備導入時の補助金・助成金

    介護現場の業務効率化と職員の負担軽減を図るため、ICTや介護ロボットなどの先進機器の導入を支援する制度が充実しています。これらの制度を活用することで、より良い介護サービスの提供と働きやすい職場環境の整備が可能となります。

    ICT導入支援事業補助金

    介護サービス事業者のICT化を促進するための補助金制度です。タブレット端末やスマートフォン、介護ソフトウェア、ネットワーク機器などの購入・設置費用が対象となります。また、クラウドサービスの利用料や保守サポート費用、セキュリティ対策費用なども補助対象となっています。補助金額は自治体により異なりますが、最大260万円程度の支援を受けることができ、導入による業務効率化や記録業務の負担軽減が期待できます。ご興味のある方は各自治体のサイトをご覧ください。

    介護のICTについて詳しくは以下のコラムをご覧ください。

    IT導入補助金

    中小企業・小規模事業者のIT導入を支援する補助金制度です。業務効率化のためのソフトウェア購入費、クラウドサービス利用料(最大2年分)、導入に関連する経費が補助対象となります。補助金は「通常枠」「インボイス枠」「セキュリティ対策推進枠」などの区分があり、通常枠ではA類型(5万円~150万円未満)とB類型(150万円~450万円以下)の支援を受けることができます。申請には自社の課題やニーズに合ったITツールの選定が必要です。

    業務効率化にはITや電子化が欠かせません。詳しくは以下のコラムをご覧ください。

    介護ロボット導入支援事業補助金制度

    介護ロボットの導入による介護職員の負担軽減を支援する制度です。各都道府県が実施しており、移乗介護、移動支援、見守り・コミュニケーション支援などの機器が対象となります。補助額は自治体により異なりますが、一般的に1機器につき上限30万円(移乗支援・入浴支援は100万円)、見守り機器の通信環境整備は1事業所につき上限750万円程度となっています。導入計画の作成と導入後の効果報告が必要で、リース・レンタルでの導入も補助対象となっています。ご興味のある方は、各都道府県のサイトをご覧ください。

    補助金・助成金を有効活用して事業所運営を成功へ導こう

    介護事業所の運営には、人材確保や設備投資など多くの費用が必要となりますが、国や自治体ではさまざまな補助金・助成金制度を用意しています。人材採用、職員の育成、ICTや介護ロボットの導入、職場環境の改善など、目的に応じて適切な支援制度を選択し活用することで、大幅なコスト削減が可能となります。制度の中には申請期限や予算枠があるものもあるため、情報収集を怠らず、計画的な申請を心がけましょう。

    補助金・助成金を戦略的に活用することで、経営の安定化と収益性の向上を実現し、より質の高い介護サービスの提供につなげることができます。

    また、補助金活用の具体例として、人気の介護ソフト「介舟ファミリー」の導入が挙げられます。介舟ファミリーは、ICT導入補助金の活用対象となる可能性があり、タブレットやスマホでの記録機能、他システムとの連携機能など、充実した機能で業務効率化を支援します。

    ほかにもICT初心者の方でも安心して利用できる直感的な操作性と手厚いサポート体制も特徴です。業務の効率化とコスト削減を同時に実現できる介護ソフトの導入を、補助金・助成金と併せてご検討ください。

    介舟ファミリーは、介護と障害者福祉の両制度に対応し、事業所が必要な機能を標準で提供しています。包括的なサポート体制があり、初めての利用でも安心して導入できます。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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