「Halelea」の意味はハワイ語で「幸せの家」と言います。

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増田 由加里 氏

読者の皆様が思う「幸せな家」のイメージはどのようなものでしょうか?
私は、「ほっと安らげる場所で・自然と笑顔が溢れるような温かい家」なのです。
「Halelea」のお客様には、その様なイメージで居てくれたら大変嬉しいのです。
介護アロマトリートメントサービスを通して高齢者と接して感じた事があります。
heart 思い出が詰まった家で、いつまでも自分らしく暮らしていきたい。
heart 家族や人に迷惑をかけずに自分の事は自分でする生活を続けたい。
heart 住み慣れた街で暮らしたい。
heart 私は高齢者(利用者)ではなく私なのだ。
そんな思いに答えるべくアロマトリートメントを通してQOL(生活の質)を高め、一人一人の尊厳を尊重して、自分らしく生活が送れるように心と体のケアをさせて頂くのです。
近年の傾向では45歳から65歳の方の、体調の変化・認知能力の低下・認めたくない老化現象等で、「うつ病になりやすい因子」が増え初老期うつ病の方増えているそうです。
主症状は、生き甲斐や興味の消失、不安感などです。
うつ病にはモノアミン仮説という脳内の神経細胞間の情報伝達が阻害されることで、うつ病がおきるという仮説です。
神経伝達物質モノアミン(ノルアドレナリン・セロトニン等)が不足してうつ病が発症するのではと考えられています。
ノルアドレナリンの不足は、不安や恐怖といった精神状態が起こる。
セロトニンが不足は、感情不安定や意欲、食欲や睡眠などに障害が出やすくなる。
うつ状態は、このセロトニンとノルアドレナリンが極端に減少している事が解っており、この二つの神経伝達物質の減少が、うつ病の原因ではないかという考えが有力となったのです。
人と人との関わりを持つアロマトリートメントは、アロマの香りと心地よい温もりで、うつ病の原因である脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンへ働きかけ、不安や恐怖、感情不安定や意欲、食欲や睡眠障害などに効果があります。
アロマトリートメントを提供する事により、初老期から高齢期のうつ病対策として一助になれば私の取り組みも成功なのではと思って精進しています。
最後になりますが、アロマトリートメントは専門のスタッフだけではなく、本人・家族・スタッフにも体感し、お互いに向き合い寄り添う優しい時間を作りたいのです。
家族との優しい時間の共有によるメンタルヘルスやスタッフの利用者とのアセスメントに 繋がるとも思います。
私は利用者・家族・介護職員・地域の人 様々な人たちの「Halelea」が多くあることを願います。

「ありがとうございました」の気持ち

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増田 由加里 氏

「ありがとうございました。」
と伝えた時に目を開け軽く微笑み「ありがとう」のサインを貰ったONEシーン。
認知症状のある80代女性の利用者(ハンドアロマトリートメント事例)
認知症が進行し少し幻覚症状がある様子。
落ち着かずフラフラ歩き回っていることが多い。
会話も一方通行ぎみで反応は拒絶傾向にあるコミュニケーション能力の利用者様です。
最初は、知らない人に何されるのかと警戒していた様子。
そんな彼女の手を突然取り、アロマオイルを塗りトリートメントをするのは難しい。
そこで一緒に椅子に座り、視線を合わせ、呼吸を合わせ認識してもらう事から始めました。
表情が和らいだ時にアロマトリートメントの説明をして優しく手を握り寄り添います。
状況を観察しながらゆっくり手を擦ります。
暫くすると、気を許してくれたようで、緊張して力が入っていた手から段々と力が抜け、私の前へと手を差し出すのです。
そのタイミングを待ってましたと、鎮静効果やリラクッス効果の高いラベンダーのオイルを使い、優しく包み込むようにトリートメントを開始。
強張っていた表情が、穏やかになり目をつぶり、ウトウトと気持ち良さそうに舟を漕ぎ始めます。
冷たく青白かった手が温まりほんのりピンク色に!トリートメント終了。
「ありがとうございました。」と一声かけると目を開け軽く微笑んでくれたお顔がすごく心に残っています。
言葉ではなく、笑顔のありがとうであり、気持ち良かった事への満足と思います。
そんな利用者様に私は三つの意味で「ありがとうございました」とお伝えします。
①トリートメントをさせて頂いて
②貴重な時間を共有させて頂いて
③いただいた笑顔への感謝を込めて
「ありがとうございました。」
その後スタッフの方からの報告で帰宅後の利用者様情報を聞きました。
「その日はいつもよりも落ち着いており、夜も徘徊することなく、ぐっすりと寝ていた」とご家族から連絡があったとの事。
その夜はやっぱり ありがとうございましたと心に思い、利用者様にいただいた笑顔には勝てないが、私も笑顔で過ごしました。
私達セラピストは、利用者様の身体に触れ、体温やお肌の状態を観てトリートメントするだけではなく、一番大切なのは利用者様の色々な合図を読み取り、歩みより、寄り添う事で、お互いの存在を感じ合う事。そして関係性をつくり、ほっと安らげる至福の時間を提供する事です。

「介護アロマって知っていますか?」

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増田 由加里 氏

2009年の冬、「介護アロマって知っていますか?」と不意に話しを振られた。
その一言から介護アロマ(タッチセラピー)の仕事に係わる出会いと転機でした。
10代の頃、大好きだったおばあちゃんが脳梗塞で倒れ、10年間寝たきり生活を送っていました。
所々が痛く辛らそうだった事や、介護していた母親も心身共に疲れきっていたことの記憶があります。
その時に思ったのです。
「セラピストとして、介護にも携われるのだ」という、ある意味運命を感じました。
それからはセラピストとして、介護アロマ(タッチセラピー)の勉強の始まりです。
何が私に出来るのか?何を私が担えるのか?そこに私や利用者の笑顔はあるのか?
思えば苦悩と楽しみの毎日でした。
そうして実践の開始です。(介護現場での介護アロマ施術ONEシーン)
介護施設で利用者さんとのコミュニケーションを取りながら、ハンドトリートメントやフットトリートメントを中心に体感していただきました。
介護アロマの1番の目的は、心と身体の緩和ケアだと考えています。
幼い頃、母親に痛い場所を撫でてもらっただけで、不思議に痛みが緩和した経験はありませんか?
1対1で利用者さんと向き合い、寄り添い、お互いの存在や肌の温もりを感じ、優しくトリートメントすることで、心に小さな灯がともる様な安らぎのある時間の演出なのです。
高齢になると、自分の身体の老いや病気、この末のことなど・・・不安や痛みが増え、精神的にも落ち込み易く不穏な時間が多くなります。
そんな不穏な時間に介護アロマを体感していただき、心身共に安らぐのです。
介護アロマの施術を行うことにより、利用者さんの生活の質(QOL)が向上し生命の尊厳も保持されると思います。
身体は筋力の低下により動き難くなります。
部位をトリートメントすることで、筋肉が緩み関節などの可動域が広がり、血行・リンパの循環を促進することで、自然治癒力・免疫力が高まり健康維持にも繋がります。
利用者さんにトリートメントする際は、必ずお話しに耳を傾けることはもちろんですが、心と身体の変化を感じとることにも注意を計らい行います。
言葉を話さなくても身体や肌に、色々な合図を出していることが多いと感じてます
(おばあちゃんもそうだったのではないかと心馳せる私がいます。)
「介護アロマって知っていますか?」
その一言が私の人生の転機であり、介護アロマの質を求めだした始まりでした。