チームワークの良さが多職種連携に繋がる Posted on 2013年1月21日2025年2月17日 by kaida HOME >コラム>大橋 奈美 氏 この9年間で、約200人の利用者の在宅での看とりをさせて頂いた。社会風評では、家で最期を迎えるよりも病院の方が安心だという家族が今も昔も多い。実際80%以上の人たちが、最期の場所が病院で迎えるというのも事実である。病院を辞め在宅への移行は、不安だらけだった。在宅に訪問して最初に、カルチャーショックを受けた。病院では、患者間違いをなくそうと氏名・年齢・生年月日・疾患名の書いた紙を常に持ち歩いていた。一方在宅では、例えば日曜日に先祖供養に行き、帰りに必ず近鉄百貨店の地下の天丼を食べるアンパンが大好きなAさんが糖尿病でインスリンをしている。という生活までも観る。次第に私自身の視点が変わっていった。 2.5人の訪問看護師で開設をした。スタッフを率いてまず取り組んだのは、ステーションスタッフ間のチームワークを大事にするということであった。胸の中に気に入らないと思ったことは、必ず表情を見てお互いが理解し合えるまで意見交換をした。良い指導方法を求め、指導の仕方の本も読んだ。プライドの高い看護師の注意は1対1で、褒めることはみんなの前で実施する。それは経験から逆だと実感している。私は、叱るときこそ皆の前で、褒める時こそ1対1で褒める。その方が、効果的であると思う。今では常勤換算12人,事務員1人の大規模化になったのである。そして現在、訪問看護ステーション内のチームワークが上手くできる人は、介護支援専門員・介護職・ディサービス・福祉施設の多職種と上手く連携できると感じる。そう思ったのは「訪問看護師は、怖いと思っていましたけど付き合ってみると話しやすいし、医療面で安心してヘルパーが入れます」という意見を多くもらうからだ。私たちは、良好な多職種連携を行うために何が必要か?それは、Face to Faceを大事にして、互いのエンパワメント力を高め今後在宅で安心して生活をしたい、最期を迎えたい人たちをチームケアで支えていきたい。 大橋 奈美 氏 連載一覧 多死社会に向けて訪問看護師が、死に場所を求める人たちの受け皿になるのだ 2013年3月11日 80歳胃がんの末期で 2013年2月20日 チームワークの良さが多職種連携に繋がる 2013年1月21日 プロフィール ハートフリーやすらぎ 常務理事 ■経歴■錦秀会高等看護専門学校卒業後、阪和記念病院(第3次救急病院)に8年間勤務(主任)。その後大阪府立看護大学医療技術短期大学非常勤講師助手。1999年から公立那賀病院呼吸器科勤務5年間(師長補佐)。2004年から訪問看護に携わる(所長)。2000年介護支援専門員資格取得。2002年呼吸療法認定師の資格を取得。西洋医学と東洋医学両方のアプローチができる訪問看護師をめざし,2000年佛教大学社会福祉学部,2007年関西医療学園専門学校東洋医療鍼灸学科卒業。同年 4月鍼灸師に。なお,2010年 訪問看護認定看護師を取得。「人材は、宝」「まず聴いてみること」を大事にしながら、リフレクションをしています。ストレス発散は、映画鑑賞、長居公園や住吉大社を散歩すること。 関連コラム 気高さ 2014年3月13日 【第3章】私の考える介護の質~介護の語義の変化と生活の質・人生の質~ 2012年6月11日 「ポン寿司」で知った、当事者の心 2024年11月12日 他のコラムを探す テーマで探す 介護の質介護職食事組織ケアシステム機器 職種で探す 大学教授経営者施設管理者専門職介護関係 \「介舟ファミリー」のお問合せはこちら/ お問合せはこちら 無料体験はこちら 資料ダウンロード