【ICT導入事例4選】障害福祉業界に欠かせないICTとは?その背景や導入メリット、導入事例を詳しく解説 Posted on 2025年3月10日2025年3月10日 by sjunki 【ICT導入事例4選】障害福祉業界に欠かせないICTとは?その背景や導入メリット、導入事例を詳しく解説 障害福祉ソフトのススメ 無料ダウンロード→ HOME > 福祉ICT 近年障害福祉業界では、深刻な人手不足や複雑化する業務対応により、ICT化による業務効率化が急務となっています。特に計画業務や請求業務などの事務作業は、従業員の大きな負担となっており、より質の高い支援のためにもICTツールの活用は避けては通れません。 本記事では、障害福祉業界におけるICT化の背景や具体的なメリット、さらに実際の導入事例4選を紹介します。成功事例から学ぶICT導入のポイントを押さえて、この機会にICTを活用してみてはいかがでしょうか。 ICTとは ICT(Information and Communication Technology)とは、情報通信技術の略称で、情報や通信に関連する技術の総称です。パソコンやタブレット、スマートフォンなどのデジタル機器を活用し、情報の収集・共有・分析を効率的に行うことを可能にします。 近年、障害福祉業界では人材不足が深刻化し、支援員一人あたりの業務負担が増大しています。そのため、記録作成や情報共有、請求業務などの事務作業をICTで効率化することで、本来の支援業務に時間を充てられるようになるとして、注目を集めています。 障害福祉業界におけるICT化が進んでいる背景 障害福祉業界では、社会的なニーズの高まりとともにサービスの需要が年々増加しています。厚生労働省によると障害福祉サービスの利用者数は2021年10月には137万人で、右肩上がりに増加していることがわかります。 引用:障害福祉分野の最近の動向|厚生労働省 一方で、度重なる制度改正への対応や、計画・記録・請求などの事務作業の増加により、現場の負担は増大の一途をたどっています。また、心身の負担が大きい作業が多く、給与水準も比較的低いなどの要因から人材の定着が難しく人手不足に陥っている事業所が多くあります。 詳しくはこちら 【精神的にきつい?】生活支援員がきついと思うタイミングは?悩みを解決できる方法も解説 人手不足が進行している 独立行政法人福祉医療機構 経営サポートセンター リサーチグループの2023年の調査によると、障害福祉サービス等事業所を運営する651法人の中で、52.6%が「職員が不足している」と回答しています。サービス体系別にみてもほぼ過半数のサービスが人手不足であることが読み取れます。このように多くの事業所では人手不足に悩まされています。 引用:2023年度 障害福祉サービス等の人材確保 に関する調査結果|独立行政法人福祉医療機構 経営サポートセンター リサーチグループ このような状況を改善するため、ICTによる業務効率化は人手不足を補う重要な解決策として注目を集めているのです。 詳しくはこちら 障害者福祉サービスの人手不足の原因とは?具体的な対策をわかりやすく解説 ICT導入のメリット ではICTを導入することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ICT導入メリットとしては、以下の2つが挙げられます。 業務効率化につながる ICTの導入により、これまで手書きで行っていた計画業務や日々の支援記録や実績記録、請求業務などをデジタル化することで、業務の効率化が実現します。例えば、タブレットやスマートフォンを活用することで、支援の現場でリアルタイムに記録を入力できるため、事業所に戻ってからの二重入力の手間が解消されます。加えて、その場で記録できるため、より正確な情報の記録が可能です、さらに、記録データは自動的に集計・分析され、請求業務にも連動するため、月末の事務作業時間を大幅に削減できます。 このように、ICTの導入は単なる業務のデジタル化にとどまらず、職員の業務負担の軽減、後述するサービス品質の向上など、さまざまな面でポジティブな効果をもたらします。 サービス品質の向上に期待できる ICTの活用により、提供するサービスの質を大きく向上させることができます。具体的には利用者の状態をより詳細に把握し、日々蓄積されるデータを分析することで、一人ひとりの傾向や変化を客観的に捉えることが可能になります。これらの情報を活用することで、より適切な支援計画の立案・サービス提供にもつながります。 さらに、上述したICTによる業務効率化により、スタッフ一人あたりの事務作業負担を大幅に軽減できるため本来注力すべき利用者とのコミュニケーションやケアにより多くの時間を費やすことができ、サービス全体の質の向上が実現します。 このような2つのICT導入メリットにより、少ない人員でも効率的な事業所運営を可能にします。また、サービス品質の向上は利用者満足度を高め、事業所の収益改善にもつながります。その結果、職員の待遇改善や働きやすい職場環境の整備に投資することができ、新たな人材の確保や定着率の向上といった、人手不足解消への好循環を生み出すことができるのです。 ICT導入で業務効率化に成功した事例4選 ICT導入により業務効率化に成功した事例を4選紹介します。 インカム インカムとは、スタッフ間のコミュニケーションを円滑にする無線機器のことです。ヘッドセットを装着することで、ハンズフリーでの会話が可能となり、緊急時の連絡や日常的な情報共有をリアルタイムに行うことができます。 業務負担が軽減され、業務効率もアップ! A障害者支援施設では、施設内のコミュニケーション手段として使用していた従来型のインカム・バッテリーの劣化により、インカムの断線やバッテリー切れが頻発、結果全員に行き届かない状態が発生してしまい、職員間の情報共有に支障をきたしていました。そこで、Bluetooth対応の無線機とワイヤレスイヤホンマイクを新規導入することで、この課題を解決しました。導入後は、職員全員がインカムを所持できるようになったため、利用者の介助状況をリアルタイムで共有することで、業務の無駄が削減。また、2人介助が必要な場合も、近くにいる職員がすぐに支援に入れるようになり、職員の身体的負担が大幅に軽減できています。さらに、介助方法などを全職員へ即座に周知できるようになったことで、業務漏れの防止や事故リスクの低減にもつながっています。 センサーマット センサーマットとは、利用者の安全管理をサポートする見守り機器です。利用者がベッドから離れる際の動作を検知し、素早くスタッフに通知することができます。転倒や徘徊のリスクがある利用者の事故防止に役立ち、夜間の見守り業務の負担軽減にも効果を発揮する重要なICTツールです。 業務の質と量を向上し、生産性を高めた! B地域生活支援事業所では夜間の利用者の転倒事故や、定期巡回以外の時間帯における利用者の状態把握が課題となっていました。そこで、13台のセンサーマットを導入し、PCで利用者の状態をリアルタイムに把握できるシステムを構築し、課題を解決しています。 センサーマット導入後は、夜間・定期巡回時間以外の時間帯でも利用者の離床や覚醒時にブザーで通知されるため、迅速な対応が可能になり、転倒リスクが大幅に低減。また、深夜帯でも利用者の様子を機械的に検知できるため、支援員の心理的負担も軽減されました。さらに、夜勤時の見守り業務の効率化により、1回の夜勤で2~4時間ほどの時間を他の業務に充てられるようになっています。 このようにセンサーマット導入により業務の質・量が高められたため、生産性向上に貢献しています。 福祉ソフト 福祉ソフトとは、障害福祉事業所の業務を支援するICTツールです。利用者の支援記録作成や請求業務、シフト管理など、事業所運営に必要な機能を備えています。タブレットやスマートフォンからもアクセスでき、複数の事業所間でのデータ共有も可能です。導入により、業務効率化とサービス品質の向上を同時に実現できます。 詳しくはこちら 障害福祉ソフトとは?ソフトの機能や選び方、導入時の注意点を解説 業務負担と作業時間が大幅に削減できた! 秋川流域生活支援ネットワーク様では、多岐にわたる障害福祉サービスを提供する中で、ヘルパー調整業務の煩雑さや支援記録の効率化、請求業務の非効率性が課題となっていました。そこで、ヘルパー調整と支援記録を請求業務と連携でき、かつコスト面も良心的な福祉ソフト「介舟ファミリー」を導入し、課題解決を図りました。 導入後は、受給者証の管理が容易になり、実績入力も簡単に行えるようになったことで、請求業務担当者の負担が大幅に軽減し、エラーや返戻も少なくなりました。さらに、ブラウザベースの操作性により、在宅勤務への対応も可能になりました。また、計画書作成においても、受給者証の期限切れやモニタリング時期が一目で確認できるようになったことや、間違いの修正、業務の進捗具合も確認できることに高い評価をいただいております。 秋川流域生活支援ネットワーク 様 負担が大きく減り、時間が短縮できた分支援業務に専念できています。 請求業務の時間を削減できた! 就労継続支援B型や計画相談支援サービスなど複数の障害福祉サービスを提供されている一般社団法人心桜福祉会様では、利用者情報の共有が口頭や書類でのやり取りとなっており、スムーズな情報共有ができていないことが課題でした。そこで、実績が豊富でコスト面でも人気のクラウド型福祉ソフト「介舟ファミリー」を導入しています。 導入後は、クラウド型福祉ソフトのため外出先でも記録の入力や情報確認が可能になり、職員間の情報共有が円滑になりました。また、請求業務も効率化され、作業時間の大幅な削減に成功。さらに、1契約でもPC台数に制限がないため、複数の事業所での利用も容易になり、帳票のカスタマイズにも対応できるなど、業務効率が総合的に向上しています。 一般社団法人 心桜福祉会 様 請求業務の時間削減!一つの契約でPC台数に制限がないのが嬉しい! 福祉ソフトなら「介舟ファミリー」がおすすめ! 福祉ソフト導入をご検討されているのであれば、人気の福祉ソフト「介舟ファミリー」がおすすめです。介舟ファミリーは以下の3つの理由により、多くの事業所様に選ばれています。 計画~請求業務を大幅に効率化できる 障害福祉サービスの現場で大きな負担となっている計画・記録・請求業務。「介舟ファミリー」は、それらの業務効率化を実現します。 計画業務では、画面の案内に従って入力するだけで、整った計画書を即座に作成できます。毎月の予定も一括作成が可能なため、作業時間を大幅に短縮。さらに、見直し時期を分かりやすく表示することで、作成や評価の漏れを防ぎます。 記録業務は、クラウドシステムを採用しているため、タブレット端末で現場での記録が可能です。これにより、転記ミスがなくなり、正確な記録が残せます。さらに利用状況はスタッフ間でリアルタイムに共有され、円滑な業務進行をサポート。また、記録項目は事業所ごとにカスタマイズできるため、それぞれの現場に最適な形で活用できます。 請求業務では、日々の記録から連携された実績を一括で取り込めるため、作業の手間を大きく削減できます。 このように、計画から請求まですべての業務が連携していることで、現場の効率化と質の向上を同時に実現します。 手厚いサポート体制が充実している 導入時のデータ移行から初回請求まで、専門スタッフが親身にサポートいたします。 初期操作説明は訪問・遠隔のどちらでも対応可能で、スタッフの習熟度に合わせて丁寧に指導いたします。導入後も困ったことがあればすぐにご相談いただける体制を整えているため、福祉ソフトを初めてお使いになる方でも安心してご利用いただけます。 豊富な導入実績で安心して利用できる 17,000以上の導入実績と95%という高い継続率を誇り、多くの障害福祉施設で活用されています。 30年以上の販売実績に基づいた信頼性の高い福祉ソフトとして、初めて導入される方はもちろん、他社システムからの切り替えをご検討の方にも自信を持っておすすめできる介護ソフトです。 この機会にぜひ、導入ご検討ください。下記お問い合わせフォームよりご相談も受け付けておりますので、お気軽にご入力ください。 サービス資料請求フォーム-介舟ファミリー ICTを活用して成功する事業所に生まれ変わろう 昨今の障害福祉業界で深刻化する人手不足の問題に対し、ICTは効果的な解決策として注目を集めています。福祉ソフトやインカム、センサーマットなどのICTツールを導入することで、計画・記録・請求業務や情報共有の効率化、スタッフの業務負担の軽減に期待できます。また、より質の高い支援の提供が可能となり、利用者満足度の向上にもつながります。このように、ICTの活用は業務効率化とサービス品質向上の両立を実現し、ひいては事業所の収益改善と、働きやすい職場環境の整備を可能にするのです。ICTの中でも福祉ソフトを導入することで、作業負担が大きく手間になりがちな間接業務を大幅に削減できます。福祉ソフトで人気の「介舟ファミリー」は業務効率化に貢献することはもちろん、ICT初心者の方でも簡単に導入・運用できる充実したサポート体制が整備されているため安心して利用できます。まずは福祉ソフトについて詳しく解説している下記のをダウンロードしてみましょう。 介舟ファミリーは、介護と障害者福祉の両制度に対応し、事業所が必要な機能を標準で提供しています。包括的なサポート体制があり、初めての利用でも安心して導入できます。どうぞお気軽にお問い合わせください。 無料体験はこちら 資料ダウンロード 関連コラム 【ICT導入事例6選!】介護現場におけるICT化の効果とは?導入事例やおすすめの介護ソフトをご紹介 2025年2月5日 介護リーダーが抱える悩みと解決のためにできる3つのこと 2023年6月5日 新型コロナ5類移行後で介護現場はどう変わる? 2023年6月30日 他のコラムを探す カテゴリーで探す 介護職 介護の質 関連法・制度 機器 組織 \「介舟ファミリー」にご興味がある方はこちら/ お問合せはこちら 無料体験はこちら 資料ダウンロード