ICFから捉える摂食嚥下障害の質 Posted on 2017年2月9日2025年2月18日 by 管理者 HOME >コラム>宮下 剛 氏 前回紹介のとおり、ICFはその人にとって、何ができて何ができないのかを「心身機能・身体構造」、「活動」、「参加」という構成から捉えることができます。たとえば、歯の欠損や筋力低下、嚥下が適切にできない、という解剖生理的問題は、「心身機能・身体構造」の障害として分類されます。ムセのため食べられない、硬いものが食べられない、など食べることの制限は「活動」の障害となります。外食が困難、食事のある集会や団らんを欠席するなど社会生活の制約は「参加」に分類されます。 その人における摂食嚥下障害の意味、質を考える場合、「心身機能・身体構造」、「活動」、「参加」のすべてを捉えることが重要で、偏った観点、たとえばムセの有無、食事の可否だけを判断することは、一部のレベル評価にすぎません。また、何が「できない」だけでなく、摂食嚥下以外も含め、何が「できるか」に着目することが重要です。「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の項目、詳細は厚生労働省のホームページに掲載されているのでご参考ください(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html)。ところで「心身機能・身体構造」の舌の運動障害があれば、「活動」の食べることに影響を与えるように、各構成要素は互いに影響を受ける関係ですが、「心身機能・身体構造」=「活動」=「参加」という、完全な等号関係(イコール)ではありません。舌の運動障害に関わらず、つまり本人の「心身機能・身体構造」に変化なくても、食事の物性や姿勢により食べることが容易、または困難となり、食べる「活動」が変わる場合もあります。本人の機能や活動動作に変化なくても、協力者や店によって、外食や食事を含む集会の「参加」制約が異なる可能性があります。摂食嚥下障害の質を考えるとき、ICFの各構成の独自性と影響を整理して捉えることが参考になるでしょう。 宮下 剛 氏 連載一覧 摂食嚥下障害の質~まとめ 2017年3月13日 ICFから捉える摂食嚥下障害の質 2017年2月9日 摂食嚥下障害の質 2017年1月11日 プロフィール 森田病院 言語聴覚士■経歴■・1994年 湯河原中央温泉病院 リハビリテーション科入社・2002年 森田病院 リハビリテーション部言語療法室入社、現在に至る 関連コラム 支縁の質~ホームに入りたい~ 2023年9月12日 個別援助技術はアート(芸術)である 2022年3月10日 「Halelea」の意味はハワイ語で「幸せの家」と言います。 2015年12月14日 他のコラムを探す テーマで探す 介護の質介護職食事組織ケアシステム機器 職種で探す 大学教授経営者施設管理者専門職介護関係 \「介舟ファミリー」のお問合せはこちら/ お問合せはこちら 無料体験はこちら 資料ダウンロード