「グレートプレゼンターになろう!」 Posted on 2019年1月18日2025年2月19日 by 管理者 HOME >コラム>宮田 英知 氏 私は職員さんに介護技術より、医学的な知識より、「与えられる人でいること」を一番重要視してほしいと伝えています。それはなぜかというと、どんなすばらしい介護も、どんな最先端の医療も、サービスを提供する人の人間性によって、効果が大きく変わることを知っているからです。介護・医療を受ける方つまり利用者さんや、患者さんから、「この人の言うことを信じたい」「この人のサービスを受けたい」と思っていただける人であることが、介護・医療従事者のプロとしての「質」と考えています。どの様な気持ちで介助するか?どの様な気持ちで手当てするか? その人にどの様に生活してほしいのか?どの様な姿になってほしいのか?そんなことを考えられる人であること。つまり「いつ、どこで、誰といても与えられる準備をしている人」です。与える準備ができている人は普段から、その人を理解しようとする姿勢があります。「承認」の気持ちがあります。一番仕事ができる人や正しいことを言う人についていくのではなく、自分のことをわかってくれている人についていきたいですし一緒にいたいと思うのです。そして介護・医療従事者は利用者さんや患者さんの生活を指摘・指導する仕事でもあります。指導・指摘は改善であり、改善はその人が今までやってきたことを変えていただくということです。しかし、人の言葉の中には日常の思いや考え方や、習慣が本人も気がつかないうちに出てしまっています。そして、話し方は身近な人や尊敬する人の影響を受けておると思われます。ましてや話し方の勉強をあまりしてこなかった日本人において、仕事でいざ、指導・指摘をしても伝えたいことの半分も伝わらないことが多いのです。この場合、伝え方を知らないのですから勉強するしかありません。伝え方を学んでこなかった場合、今後、どのような取り組みをしていったらいいか?話しが伝わるか、伝わらないかの差は「日常」の差です。伝えたい思いのある人が、伝えたい人のことをどれだけ見ているか?どれだけ考えているか?どれだけ与えているか?で決まります。相手を変える前に「自分を変える」です。これが相手を変える唯一の方法です。介護・医療従事者に一番意識してほしいことは自分の生活、つまり「日常」です。第二回は「日常」何を意識するのか?について書きます。 宮田 英知 氏 連載一覧 「学びの実践とその先にあること」 2019年3月14日 「日常」何を意識するか? 2019年2月13日 「グレートプレゼンターになろう!」 2019年1月18日 プロフィール (株)アサヒ・スタッフサービス 施設長■経歴■スキューバダイビングインストラクター、介護サービス(デイサービス、訪問介護、福祉用具貸与)、病院(理学療法士)勤務を経て、現在は「株式会社アサヒ・スタッフサービス」デイサービス、小規模多機能型居宅介護、居宅介護支援事業所の施設長。 関連コラム 介護福祉の質のカテゴライズ 2022年2月4日 私の考える介護の質~家族の声~ 2012年2月27日 私の考える介護の質~介護者へ向ける言葉~ 2012年3月12日 他のコラムを探す テーマで探す 介護の質介護職食事組織ケアシステム機器 職種で探す 大学教授経営者施設管理者専門職介護関係 \「介舟ファミリー」のお問合せはこちら/ お問合せはこちら 無料体験はこちら 資料ダウンロード