ニュース(年末年始休業のお知らせ)

2023年12月28日

年末年始休業中のお問い合わせ対応につきまして

誠に勝手ながら、以下の期間は弊社休業日とさせていただきます。

●休業日: 2023年12月29日(土) ~ 2024年1月3日(水)

上記期間中に頂いたお問い合わせ等につきましては、1月4日(木)より順次対応させて頂きます。
ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承くださいますよう宜しくお願い申し上げます。
尚、ご契約のお客様のサポート営業日につきましては、「介舟ファミリーからのお知らせ」をご確認ください。

休業期間中のお問合せに関しましては、以下よりご連絡をお願いいたします。

展示会(CareTEX名古屋’24出展案内)

2023年12月15日

CareTEX名古屋’24 ご来場お待ちしております。

公式ホームページは画像をクリック

名古屋市中小企業振興会館吹上ホール
(名古屋市千種区吹上2-6-3)
1月25日(木)~26日(金)
9:30~17:00

ブース番号:4-45

介護業界”東海エリア最大級”の商談型展示会
『CareTEX名古屋’24』に「介舟ファミリー」が出展いたします。
今回の展示会では、新機能「AVIS連携」を提案いたします。
また、障害サービス(共同生活援助・就労継続支援)における「記録機能」もご案内いたします。
ご興味をお持ちの方は是非ご来場ください。
「介舟ファミリー」のイメージキャラクター「助かっ太」が目印です。

 お問合せ

展示会・出展商品の詳細を掲載しているリーフレットをご用命の方は弊社までお問合せください。
※本展示会への入場には『来場事前登録』が必要ですのでご注意ください。
弊社までお問合せ(TEL:052-219-0431)いただければ入場料¥5,000 が無料になる招待券を発行させていただきます。
TEL:052-219-0431 
営業担当:石垣、高木

 新型コロナウイルス感染拡大予防対策について

当ブースでは政府・自治体・展示会業界・会場のガイドラインに沿って新型コロナウイルス感染症対策を徹底して対応させていただきます。

展示会についてのご質問は、こちらよりお問合せ下さい。
※お問合せ内容欄に「CareTEX名古屋’24について」とご記載お願いいたします。

介護のなかの自分らしさ、ちいさなイベントを通じて

介護のなかの自分らしさ、ちいさなイベントを通じて

私は子供の頃から絵を描くことが好きでした。これまでも変わらず描き続けてきた結果、今では多くの皆さんにご覧いただけるようになりました。絵を描くことは自分を表現すること、つまり自分の「らしさ」をみつけることでもあります。
らしさを発揮した絵は、ご覧いただく方の日常に彩りを添えます。こうして、らしさは社会に好循環を与えていくのだと思います。
では、いま、介護の現場ではどうでしょうか?
個人と集団ではまた別の話、そう思われるかもしれませんが、私は介護現場でもそこで働く皆さんのらしさはみつけることができると考えます。

私は長年多くの方から介護を受けてきました。その現場でらしさを強く感じられたのが、「ちいさなイベント」でした。
私が子供の頃過ごした療養所でも毎年12月になるとクリスマス会が行われました。
そこでは、患者、職員(看護師、保育士、生活指導員)がグループを作り、それぞれが余興を披露しあい、楽しい時間を過ごす貴重な場となっていました。特に患者の生活の全てを支える看護師さんは普段、医療や介護で精一杯で、患者は、らしさを窺い知ることはほとんどありません。
ですが、このクリスマス会だけは、普段、みることのできない「らしさ」に満ち溢れていました。
また、この会の一番の魅力は、そこに用意された料理やケーキが看護師さんたちの手作りという点です。
手料理を作る看護師さん同士も会話が弾み、それを美味しくいただく患者は心から笑顔で喜びを表現していました。
そして、会の終わりには、互いに一年の感謝を伝え合い、みんなで聖歌を合唱する、その時、部屋の明かりは消され、患者一人ひとりの前にはキャンドルの優しい火が灯される、それを見つめる患者仲間や職員たちの生き生きとした姿は今でも私の心から離れません。
このように、ちいさなイベントは、日常を離れ、そこに集う人たちの「らしさ」を感じるとることのできる年に一度の大切な習慣なのです。

私は人々の全ての活動は自己表現だと思っています。趣味や芸術活動に限らず、子育て、仕事、介護など、あらゆる活動は、すべて自分らしさをみつけるためにあると信じるからです。

山下 重人

1973年宮崎県生まれ。宮城県仙台市在住。
幼少に進行性筋ジストロフィーを発症し、1999年(26歳)人工呼吸器を使用する。
幼い頃から画家を目指し、2000年にCG作品の創作に取り組み始める。また2007年よりIT企業で在宅勤務をしている。
2015年より(一社)障がい者アート協会を通じて多くの企業に作品が採用され、’21年より京都芸術大学芸術教養学科(通信制)に在学中。
現在も日々、就労、学修、創作と幅広く活動を続けている。

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通所サービスにタブレット端末を導入するメリット・デメリットを解説

通所サービスにタブレット端末を導入するメリット・デメリットを解説

近年、介護現場ではICT化が進んでいます。在宅で生活する高齢者が利用する通所サービスでも、介護ソフトやパソコンは導入済みで、さらなるICT化のためにタブレット端末の導入を検討しているところもあるでしょう。しかし、通所サービスにタブレット端末を導入するとどのような効果があるのかがわからず、導入を悩んでいる人も多いのではないでしょうか。この記事では、通所サービスにタブレット端末を導入するメリットとデメリットについて、詳しく解説します。通所系の事業所や施設の責任者の方で、介護スタッフの業務効率化に取り組んでおられる方は、ぜひご覧ください。

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介護現場におけるタブレット端末導入の現状

通所サービスでタブレット端末を導入する効果について検討する前に、介護現場全体におけるタブレット端末導入の現状を見てみましょう。

厚生労働省が2020年3月に公表した「介護現場におけるICT環境の整備状況等に関する実態調査」によると、介護現場全体でのタブレット端末導入の割合は約30%でした。タブレット端末の導入と、事業所の職員の常勤換算人数および法人の売上高には関係性があることがわかっています。職員の常勤換算人数が多いほど、または売上高が高い施設ほど、タブレット端末の導入率が高い傾向が見られると報告されています。
通所サービスに目を向けてみると、通所介護では35.7%、地域密着型通所介護では32.1%、通所リハビリテーションでも23.8%の事業所がタブレット端末を導入しています。介護現場全体の導入割合とほとんど変わらない結果です。
しかし、導入しているタブレット端末の台数を見ると、通所サービスすべてで1台の割合が最も多く、地域密着型介護では66.1%と、過半数が1台のみの導入となっています。この結果から、通所サービスではタブレット端末の導入が進んでいるものの、利用台数が少なく、タブレット端末が持つ利便性を生かせていない状況であると考えられるでしょう。

通所サービスでタブレット端末を導入する目的とは

通所サービスにタブレット端末を導入する一番の目的は、業務効率化によるサービスの質の向上です。
通所サービスに限らず、介護施設や事業所では、本来の介護業務のほかに記録や書類を作成するといった事務作業が多く発生します。職員が十分にいる事業所であれば、記録や書類作成の時間を設けることも可能でしょう。しかし、介護現場は慢性的な人材不足に悩んでおり、利用者への対応に追われて1日の業務が終わってしまうことも少なくありません。職員の人数が足りず、見守りをしていて記録の時間がとれない、といった悩みも多く聞かれています。
介護現場にタブレット端末を導入すると、持ち運びができるため、見守りをしながらの記録が可能です。その場で起こったことをすぐに記入できるため、メモした内容をあとで転記するといった手間が生じません。記録業務の時間を短縮できれば、利用者と向き合う時間が増えるため、介護の業務に多くの時間を割くことができます。その結果、利用者に合わせたサービス提供が可能となり、質の向上につながるのです。

通所サービスでタブレット端末の導入を行うメリット

通所サービスにタブレット端末を導入すると得られるメリットには、次の3つがあります。

情報共有がしやすくなる

タブレット端末の導入により、リアルタイムでの情報記入や閲覧が可能になると、離れた場所にいる職員同士でも情報共有がしやすくなります。通所サービスでは、送迎時に家族から伝言があるケースも少なくありません。伝言を聞いた職員が情報を記入しておけば、ほかの職員が閲覧して情報を共有できます。伝えもれを防ぐことができるでしょう。
また、通所サービスでの利用者の状況を撮影してタブレット端末に保存し、家族に様子を見せることも可能です。特に、タブレット端末は写真を拡大表示することもできるため、利用者本人や家族に情報を共有する際にも見やすいというメリットもあります。

介護記録が簡単にできるようになる

介護現場では、バイタルチェックや些細な情報はメモに記載し、あとでパソコンやファイルに転記することが多いでしょう。転記の際に間違えてしまうことや、メモを紛失してしまったという失敗をした職員もいるのではないでしょうか。タブレット端末なら持ち運びができるため、バイタルチェックした数値をその場で記入できます。介護ソフトによっては、タブレット端末から音声入力や直接入力で記録する機能を備えており、パソコン入力が苦手な職員でも気軽に記録できるでしょう。

災害時対策としても有効

近年、自然災害が増えており、介護事業所もいつ被災してもおかしくない状況となっています。地震や水害などにより事業所が被災してしまった場合、利用者の情報が取り出せない事態が発生するかもしれません。クラウド保存型の介護ソフトでは、データそのものは保守されますが、情報を取り出すにはパソコンが必要です。そのようなときにタブレット端末があれば、いつでもどこでも利用者の情報を確認でき、災害時であってもサービス提供の継続につなげることが可能です。

通所サービスでタブレット端末を導入した際のデメリット

タブレット端末の導入を検討する際には、導入した場合のデメリットについても考えておく必要があります。通所サービスでタブレット端末を導入した際に考えられるデメリットは、以下の3つです。

操作に慣れるまでに時間がかかる可能性がある

タブレット端末は、スマートフォンと操作性が近いため、スマートフォンを使い慣れている人であれば操作の習得は難しくありません。しかし、事業所によっては職員の年齢層が高く、タブレット端末の操作に苦手意識を持つ人や、抵抗を感じる人もいるでしょう。導入の際には、操作マニュアルを用意する、タブレット端末の操作が得意な職員からレクチャーを受ける機会を設けるなど、苦手な人でも操作に慣れるための時間を確保するとよいでしょう。

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端末の紛失や情報漏えいの可能性がある

タブレット端末は持ち運びがしやすい反面、紛失や故障する可能性があります。落としたり画面を割ったりしないよう、持ち運ぶ際の注意点を事前に周知しましょう。また、事業所外に持ち出すときには、いつ、誰が、どこに持っていくのかを職員間で確認し、事業所に戻ったら速やかに所定の位置に戻すようにします。情報漏えいすることのないよう、設定したIDやパスワードは外部にもらさない、必要時だけ使用するなどのセキュリティ対策も行ってください。いざというときのために、紛失や故障の場合の取り決めは必ずしておきましょう。

端末の利用料がかかる

タブレット端末を導入した場合、タブレット端末の機器代と月々の使用料が発生します。タブレット端末の場合、事業所外に持ち出すことも考えられるため、Wi-Fiだけでなく通信料も含めた金額でコストを計算しておく必要があります。また、端末の台数が増えるほどコストも増額するため、複数台の導入では、コストに見合った活用ができるかをよく検討することが大切です。

通所サービスにタブレット端末を導入するときの注意点

すでに介護ソフトを利用している通所サービスでタブレット端末を導入する際には、既存の介護ソフトがタブレット端末に対応しているかの確認が必要です。介護ソフトによっては、タブレット端末に対応していないものや、一部の機能がタブレット端末で利用できないこともあります。介護ソフトとタブレット端末の相性については、利用中の介護ソフトの担当者や相談窓口で確認するとよいでしょう。

これから介護ソフトを導入する、もしくは介護ソフトの買い替えを視野に入れている場合には、タブレット端末対応の機能が充実している介護ソフトを選ぶとよいでしょう。タブレット端末対応の介護ソフトにはさまざまな種類があり、訪問サービスに特化している、通所サービス向けなど、それぞれ特徴があります。タブレット端末でどのような機能を使いたいのか、導入によりどのような業務を効率化したいのかを明確にしたうえで、介護ソフトを選びましょう。

タブレット端末本体を選ぶときには、スペックにも注意しましょう。安価な製品や中古商品では、OSが使用中の介護ソフトに対応していない場合があります。動画を活用する機会が多い場合には、スムーズに動画が見られる程度の容量が必要です。また、用途に応じて適切な大きさの画面を選択することも大切です。事業所外へ持ち出す機会が多い場合、画面が大きすぎると持ち運びがしにくくなります。利用者や家族、職員と情報共有の際に利用する機会が多いのであれば、画面が小さすぎると、たとえ拡大しても文字や映像が見えづらくなります。持ち運びが多い場合は、バッテリー稼働時間の長い機種を選定するとよいでしょう。このように、タブレット端末を選ぶ際には、実際の利用状況をかんがみて、よく検討しましょう。

通所サービスでタブレット端末を導入するなら介舟ファミリーがおすすめ

通所サービスにタブレット端末を導入すると、利用者に必要な情報をその場で記入でき、記録業務の時間を短縮できます。入力した情報はリアルタイムで共有できるため、伝えたい情報が伝達されたかの確認作業も必要ありません。タブレット端末の導入により介護職員の業務負担が軽減されれば、利用者に向き合う時間が増え、質の高いサービスの提供が可能になるでしょう。

介護ソフト「介舟ファミリー」には、通所サービスの記録業務を効率化するためのツール「タブ録」があります。パソコンで計画を立てるだけで、タブレット端末でその日の利用者の情報を確認できます。情報は業務日誌や連絡帳にも転記されるので、記録業務の負担を減らせます。通所サービスでタブレット端末を導入するなら、「介舟ファミリー」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

介舟ファミリーは、介護と障害者福祉の両制度に対応し、事業所が必要な機能を標準で提供しています。包括的なサポート体制があり、初めての利用でも安心して導入できます。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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介護士が身に付けておくべきバイタルチェックの基本知識

介護士が身に付けておくべきバイタルチェックの基本知識

介護現場では、バイタルチェックも介護士の重要な仕事のひとつです。しかし、経験が浅い介護士のなかには、バイタルチェックを行うことに不安を感じている人もいます。また、バイタルチェックの知識や測定方法、異常時の対応について、指導方法に悩んでいる指導者や管理者もいるのではないでしょうか。バイタルチェックは介護士が行える医療的行為のひとつであり、正しい知識を身に付けておけば、仕事上の不安を減らすことができます。
この記事では、介護士が知っておくべきバイタルチェックの基本知識を解説します。

介護現場におけるバイタルチェックとは?

バイタルチェックとは、利用者のバイタルサインを測定して、今の健康状態を確認することです。バイタルサインとは、人間の生命に関する基本的な情報のことで、脈拍や呼吸、血圧、体温、意識状態のことを指します。このうち、介護現場では、脈拍・血圧・体温・呼吸の4つを測定しています。
介護現場でバイタルチェックを行う大きな理由は、利用者の健康管理を行うためです。介護現場では、利用者が今どのような健康状態にあるかを知ることは重要です。継続的にバイタルチェックを行うことで、利用者一人ひとりの正常値を知ることができます。
高齢者の場合、早期対応が必要な病気であっても、典型的な症状が出ないことがあります。普段からバイタルチェックを行い、正常値を把握しておくと、ちょっとした異変にも気づくことができ、異常時の早期発見、早期治療につながるでしょう。
介護現場では、持病を抱えている高齢者の利用も多く、体調が急変することもあるため、バイタルチェックは欠かせない大事な仕事といえます。

バイタルチェックは介護士が行える医療的行為

医療的行為とは、医師や看護師などの免許を有する者が業務として実施する行為を指します。バイタルチェックが医療的行為に当たるのでは、と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。過去には、介護現場では医療的行為に当たる行為とそうでない行為の線引きがあいまいで、判断に困る事態が発生した時期もありました。
そこで、厚生労働省は2005年7月に通達を出し、以下の行為について、原則として医療的行為に当たらないとの見解を示しました。

  • 水銀体温計、電子体温計、耳式電子体温計による腋下および外耳道での体温測定
  • 自動血圧測定器による血圧測定
  • 入院治療の必要がなく、動脈血酸素飽和度の測定を目的としたパルスオキシメーターの装着
  • 専門的な判断や技術を必要としない軽微な切り傷・擦り傷・やけどなどの処置
  • 一定条件を満たす医薬品の使用の介助
  • 爪(つめ)そのものに異常がなく専門的管理を必要としないつめ切り・やすりがけ
  • 重度の歯周病がない日常的なオーラルケア
  • 耳垢塞栓の除去を除く耳垢の除去
  • 肌に接着したパウチの取り換えを除くストマ装具パウチ内の排せつ物を捨てること
  • 自己導尿の補助のためのカテーテル準備、体位保持など
  • 一定条件を満たした市販の使い捨て浣腸器による浣腸

また、2012年4月からは、介護福祉士および一定の研修を受けた介護士による喀痰吸引(かくたんきゅういん)と経管栄養の管理が認められています。

介護士が行う4つのバイタルチェックの方法

介護士が行うバイタルチェックは、脈拍・血圧・体温・呼吸の4つです。それぞれの測定方法と基準値、注意事項について、詳しく見ていきましょう。

脈拍

脈拍は、基本的には自動血圧計で一緒に測定される数値を記録します。ただし、不整脈があるときには、手首に指をあてて直接測定します。手首で測定する際には、親指を除く3本指を手首の脈に当てて計測します。自分の脈拍と混ざるため、親指では計測しません。
脈拍の適性数値は1分間に60~100回(高齢者の場合は、50~70回)です。

血圧

血圧は、自動血圧計で測定します。自動血圧計には、指式や手首式などさまざまなタイプがありますが、誤差が出やすいので、基本的にはカフ(上腕)式を使うとよいでしょう。測定の際は、1~2分間の安静時間を設け、楽な姿勢で座ってもらいます。背もたれに軽く寄りかかり、足を組まずにリラックスしている姿勢が理想です。測定部位は心臓の高さになるようにし、低い場合は本やクッションで調整します。カフは隙間ができないようにピッタリと巻きます。可能であれば、できるだけ同じ時間帯に測りましょう。
血圧の適性数値は、収縮時血圧(最高血圧)130mmHg未満、拡張期血圧(最低血圧)85mmHg未満です。ただし、高齢者の場合は高血圧症を患っている人も多いため、主治医に正常としてよい数値の範囲を確認しておくと安心です。

体温

体温は自動体温計で計測します。近年は非接触型の体温計が増えていますが、非接触型よりは腋下式のほうが正しく測定できます。腋下式の場合は、正しく腋下に挟むようにしましょう。
成人の体温の適性数値は36~37度台です。ただし、体温は適性数値の個人差が大きいので、利用者それぞれの平熱を確認しておく必要があります。37度台が平熱の場合でも、38度以上の発熱はなんらかの体調不良のことが多いため、看護師や主治医の指示を仰ぎましょう。

呼吸

呼吸は、1分間の呼吸数を計測します。計測されていると意識してしまうと、正しい呼吸数がカウントできません。利用者に計測していることを悟られないよう、体温や血圧などを測定しているときに胸の動きを見て数えるようにしましょう。呼吸数だけでなく、リズムや深さにも注目して、気になるときには看護師に相談します。呼吸の正常値は、1分間で12~20回です。

介護士がバイタルチェックを行う際の注意点

1点目は、利用者ごとの正常値を把握しておくことです。バイタルサインは利用者によって差があります。そのため、バイタルチェックでは一般的な正常値を指していても、利用者の正常値からは外れていて、実は体調が悪い場合もあるのです。一人ひとりの正常値を把握していれば、異常の早期発見につながり、適切な対応をとることができます。バイタルサインは利用者ごとに正常値が違うことを念頭におき、できるだけ一人ひとりの正常値を把握するよう心がけましょう。

2点目は、できる限り同じ時間にバイタルチェックを行うことです。バイタルサインは時間によっても変動します。測定時間が日によって違うと、どの数値がその人にとっての正常値なのか、今の状態が問題ない状況なのかがわかりにくくなってしまいます。平常時のバイタルチェックはできるだけ決まった時間に行いましょう。

3点目は、測定時は利用者への配慮を忘れないことです。介護サービスはさまざまな高齢者が利用しています。なかには、寝たきり状態であったり、反応することが難しかったりする人もいるでしょう。認知症でコミュニケーションがとれない利用者もいます。どのような利用者であっても、何も言わずにいきなりバイタルチェックを行うことは絶対にしてはいけません。「今からバイタルチェックを行いますね」と声をかけてから行うようにしましょう。

4点目は、数値だけでなく表情や行動にも注目することです。高齢者の場合、数値的に問題なくても、体になんらかの異変が起きていることがあります。表情や行動などにいつもと違う様子が見られるときには、必ず看護師に報告し、情報を共有しましょう。

バイタルチェックで異常値が出たときの対応方法

  • バイタルチェックで異常値が出た際には、速やかに看護師に報告し、看護師の指示に従う。
  • 異常値を示したときには、ほかに症状(頭が痛い、気分が悪いなど)がないか確認しておくことも大切。
  • 間違っても、介護士が自己判断で対応しないこと。

介護士がバイタルチェックを行い異常値が出た場合には、速やかに看護師に報告します。報告するときには、数値だけでなく、ほかに自覚症状がないか、変わった様子がないかなども確認し、もれなく伝えることが大切です。いつもに比べて言葉数が少ない、笑顔が少ないなど、些細なことでも、気になることはすべて伝えましょう。
報告後は、看護師の指示に従います。けっして、介護士が自己判断で対応してはいけません。もし、利用者から「これくらい大丈夫」といわれても、必ず看護師に相談することが大切です。

バイタルチェックの知識を身に付け介護士が安心して働ける環境をつくろう

利用者の健康状態を知るうえで重要なバイタルチェックは、介護士が行っても問題のない行為です。経験が浅い介護士でも安心してバイタルチェックが行えるよう、事業所全体でバイタルチェックの知識を正しく身に付けることが大切です。介護士が安心して日々の業務に取り組めるよう、まずは指導する立場の者からバイタルチェックの知識について、しっかり学んでいきましょう。

介護ソフトの「介舟ファミリー」には、バイタル機器から測定値を自動取り込みする機能があり、バイタル情報登録の手間を大幅に削減できます。ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

介舟ファミリーは、介護と障害者福祉の両制度に対応し、事業所が必要な機能を標準で提供しています。包括的なサポート体制があり、初めての利用でも安心して導入できます。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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ケース記録の書き方を解説!効率的に書くためのポイントも紹介

ケース記録の書き方を解説!効率的に書くためのポイントも紹介

介護サービスや障害福祉サービスを提供している事業所の業務のひとつに、ケース記録の記載があります。介護報酬を受け取る際の必要書類ではありませんが、利用者の状況把握、トラブル発生時の証拠にもなるため、日々記録することを課す事業所は多いようです。しかし、多忙な職員にとっては、ケース記録の記入が負担であることが少なくありません。本記事では、ケース記録を簡単につけるためのポイントを解説します。また、ケース記録をつける際に、応用できる例文もあわせて見てみましょう。本記事をヒントに、運営責任者として、事業所に合う効率的な記入方法を導入してみませんか。

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ケース記録とは

介護サービスや障害福祉サービスを提供している事業所で働く職員にとって、利用者一人ひとりを評価し、日々の様子や体調を記録する業務は欠かせません。この業務記録をケース記録、あるいは支援記録といいます。
記載する内容にルールはありません。一般的には、利用者の名前、年齢、既往歴などの個人情報のほか、食事や入浴介助などの提供サービス、ケアの内容を記載することが多いでしょう。職員の業務日報を兼ねている事業所もあります。

ケース記録の目的

ケース記録は、介護報酬を申請する際に提出を義務づけられている書類ではありません。しかし、介護事業所ではケース記録をつけています。それはなぜでしょうか。

ケアプラン作成、見直しのための参考情報

介護事業所では、ケアマネージャーが作成したサービス計画書(ケアプラン)をもとにケアを実施します。日々の介護状況を記録したケース記録は、ケアプランを見直す際の参考資料として活用されます。つまり、ケース記録は、ケアプランの目標達成状況をかんがみて、プランが利用者に適切かどうかを検討する際の有益な情報源なのです。

ヘルパー同士の情報共有

シフト制を導入している事業所の場合、1人の利用者を複数の介護ヘルパーが交代でケアします。その際、提供するサービスにバラつきが出ないように、引き継ぎが行われます。
口頭での引き継ぎも有効ですが、記録を残すことで「言った、言わない」のトラブルを避けられます。利用者の命にかかわるような情報の引き継ぎも、言葉だけではうっかり忘れてしまうことがないとはいえません。ケース記録として残しておくと、確実に情報が伝わるので安心です。

異職種の担当者への情報提供

利用者の日々の状態は介護職員だけでなく、医師、看護師、機能訓練士なども知りたいところです。利用者の最新の健康状態をもとに治療や処置、リハビリテーションのメニューを変更することもあるからです。ケース記録には介護にかかわるすべての職種へ情報を提供する目的もあるのです。

施設や職員を守るための情報を記録

事業所が訴えられるケースとして多いのが、利用者に対する虐待や、世話を放棄するネグレクトの告発です。そのようなことになった際、日々の様子やサービス内容を記載したケース記録は証拠書類となります。また、事業所での事故発生時には、ケース記録の記載内容がヘルパーの過失の有無を証明する有効な情報になります。ケース記録は事業所や職員を守るためにも記載したほうがよいでしょう。

利用者の家族に対しての報告

利用者の家族は、利用者が日々どのような様子で過ごしているのか知りたいものです。そのためケース記録には家族に利用者の様子を知らせる役割もあります。
また、家族が事業所に不信感をおぼえ、介護記録の開示を求めてきた際には、厚生労働省のガイドラインにのっとって開示しなければいけません。ケース記録をつけていないと、利用者の家族はますます不信感を募らせ、事業所の評判を落とすことにつながりかねません。

ケース記録の書き方

ケース記録には、介護従事者や利用者の家族にとって有用な情報を記載する必要があります。また、誰が読んでもわかりやすく、情報の抜けやもれのないように作成することも大切なポイントです。

  • わかりやすい言葉
    医学用語や事業所独自の略語などは避けましょう。利用者や利用者家族が読むことを踏まえて、誰が読んでもわかりやすい表現を使いましょう。
  • 簡潔
    文章の1文を短くする、これが鉄則です。1文に対して、基本的に言いたいことはひとつにします。簡潔に書くことを心がけましょう。
  • 5W1H
    いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように・どうなった(How)を意識して記録します。伝えたいことがきちんと伝わり、伝えなければいけないことの抜け、もれを防げます。
  • 客観的な事実を記載
    ケース記録は事実のみを記載します。トラブルが起きた際にも、私はこう思ったという感想は必要ありません。あくまでも事実を具体的に書きましょう。
  • 見た目にもひと工夫
    文字がぎっしり並んでいるケース記録は読みにくいものです。箇条書きや、図や絵を挿入するとよいでしょう。また、余白を意識してレイアウトも整えましょう。
  • きれいな字
    パソコンで記入する場合がほとんどですが、手書きの際は丁寧に書きましょう。美しい文字でなくとも、わかりやすい文字で書くことが大切です。崩し字や、略字などは避けましょう。
  • 読み返す
    書き終わったら終了ではなく、もう一度最初から読み返す習慣をつけましょう。誤字や脱字、「この文はわかりにくいな」という箇所が発見できるため、さらに完成度の高いケース記録になります。多忙なときは、ケース記録は早く終わらせて次の仕事に移りたいことでしょう。しかし、ここで読み返すひと手間を加えることで、わかりやすく、抜けやもれのないケース記録となります。
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ケース記録の例文

ケース記録に記載する際の例文について、良い例と悪い例を比較してみましょう。

食事編

【良い例】

7:35
朝食。眠そうに食卓についたAさん。箸(はし)を手にしないため、箸を持つように促したが聞こえていない様子。箸を手渡し「眠いですか?」と声をかけたが、「眠くない」と不機嫌。「ご飯食べましょう」と言うと、白米と焼き魚を3口ずつ口に運んだあとは、副菜、みそ汁なども口に運び、結局8分後に白米、焼き魚、副菜、みそ汁を8割食べ、箸が止まった。「お腹いっぱいですか?」と聞くとうなずき、そのまま箸を置いた。

【悪い例】

朝食時。眠そうな様子のAさん。箸を渡すと、ほぼ完食して箸をおいた。

排せつ編

【良い例】

20:00
夕食後、18:00に「トイレに行きましょう」と排せつを促し、「出ない」と断られた。20:00におむつを確認すると失禁していたため、新しいおむつに換えた。19:00ごろにトイレへ誘導するとタイミング的に良いのかも知れないため、要検討。

【悪い例】

20:00
「トイレに行きましょう」と声をかけたが、すでにおむつは汚れていたので交換した。

入浴編

【良い例】

12:45
男性Cさんが12:45から入浴していた。13:00から女性の入浴時間になったので、女性Bさんを促しお風呂場へ行ったが、まだ入浴中だったCさんと遭遇。Cさんは裸だったため慌ててしまい、興奮気味に。すぐにBさんを浴室から別の場所に移動し、念のためCさんの血圧を測ったが130の90だった。入浴時間の交代時は、特に男性が入っていないか確認することを徹底したい。

【悪い例】

12:45
Cさん入浴。

ケース記録を効率的に書くポイント

ケース記録は大切であっても、現場で働く職員は多忙であり、わかりやすい記録を残す時間が十分にはありません。事業所の運営責任者としては、どのような支援ができるのでしょうか。

テンプレートを使う

よく使う項目は、あらかじめ〇をつけるだけ、数字を入れるだけなどで完成できるようなテンプレートを用意しましょう。テンプレートを作成する際は、検温の欄に「 度 分」という文言を入れておくと、数字を書くだけですみます。入浴についても「入った、入らない」として、どちらかを選ぶようにすると入力時間を短縮できます。別途自由記入欄を設けて、その際の詳細な様子を記載できるようにするとよいでしょう。事業所で一からテンプレートを作成するのが困難な場合は、介護ソフトに備え付けのテンプレートを活用するのもよいでしょう。ケース記録が簡単に記載できるような仕様になっています。

よく使う言い回しは登録しておく

「食事完食」、「体調特にかわりなし」などのよく使う言葉は、パソコンに単語登録しておくことで文章を入力する手間が省けます。

ケース記録が簡単に、抜け・もれなくつけられる介護ソフトの検討を

ケース記録は事業所にとって、とても重要な情報です。しかし、記録する介護職員にとっては、日々の介護の業務をこなしながら行うため、少しでも簡略化したい作業でもあります。事業所を運営する責任者は、多忙な職員の思いに応えるためにはどうしたらよいのでしょうか。例えば、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどからもケース記録の入力ができ、さらに情報を閲覧できると便利です。

介護ソフト「介舟ファミリー」はクラウドタイプなので、端末の種類を問わず、どこからでもケース記録を入力、確認することができます。介護ソフトを導入していない、またはリプレイスを検討している事業所は、この機会に介舟ファミリーを検討してみてはいかがでしょうか。

介舟ファミリーは、介護と障害者福祉の両制度に対応し、事業所が必要な機能を標準で提供しています。包括的なサポート体制があり、初めての利用でも安心して導入できます。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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フェースシートの書き方、注意するべきポイントを解説

フェースシートの書き方、注意するべきポイントを解説

介護事業所や介護施設では、サービス提供の開始前に、利用者にヒアリングしてフェースシートを作成します。フェースシートは利用者の氏名や連絡先だけでなく、家族構成や職歴などの個人的な情報を記録する書類です。作成する目的には大きく分けて、利用者情報の職員間での共有、ケアプラン作成の際の参考資料のふたつが挙げられます。目的を理解し活用するためには、フェースシートの書き方にも注意が必要です。また、フェースシートは個人情報のため、事業所では取り扱いに十分に気をつけなければいけません。
本記事では、フェースシートの書き方から適切な保管方法まで詳しく解説します。

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フェースシートとは

フェースシートとは、介護施設で作成するフェースシートとは、介護施設やサービスを利用する人のプロフィールを記載したシートのことです。
記入項目には特に決まりがなく、一般的には氏名、年齢、住所などの基本情報のほか、家族構成、職業、生活歴、かかりつけ医、既往歴などを記録します。
フェースシートとよく似たシートにアセスメントシートがあります。アセスメントシートは、利用者の情報だけでなく、利用者に「どのようなサービスが必要か」、「そのサービスは利用者に最適か」などを記入する書類です。
項目の指定がないフェースシートとは異なり、アセスメントシートには、厚生労働省が指定する23の課題分析標準項目を記載しなければいけません。
つまり、フェースシートとアセスメントシートでは、重複する記入項目もありますが、使用する目的が違うのです。

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フェースシートの目的

フェースシートの作成は義務化されていないにもかかわらず、なぜ作成の必要があるのでしょうか。フェースシートの目的について確認しておきましょう。

介護職員間の情報共有

利用者の家族構成や職歴などは、介護するうえで重要な情報です。利用者と介護者の間には信頼関係が必要不可欠であり、それを構築する際の手がかりとして、フェースシートの情報が大いに役立つからです。
また、信頼関係構築のためとはいえ、「以前はどんな仕事をされていたのですか?」や、「お子さんはいらっしゃいますか?」と同じ質問を何度もすると、利用者がストレスを感じる可能性があります。
介護職員があらかじめフェースシートを読み、利用者の職歴や家族関係を確認しておくと、会話がスムーズに進むでしょう。自分のことをきちんと認識している職員だとわかるため、利用者の安心感にもつながります。

ケアプラン作成の参考資料

フェースシートのもうひとつの目的は、ケアプラン作成の参考資料としての活用です。フェースシートの情報は、利用者にどのようなケアプランが必要か、どのようなサービスを本人は望んでいるのかを考える指針となります。
また、ケアマネジャーはフェースシートに記載されている家族構成をもとに、家族はどれくらいの割合で介護に携われるのかを把握できます。家族に無理のない介護サービスプランの提案につながるのです。

フェースシートの項目

フェースシートには利用者の経歴、生活歴などを記載したカルテや履歴書のような役割があります。先述のとおり、決まった様式はなく、必須記載項目もありません。
ここでは、一般的に多くの事業所でヒアリングする項目について紹介します。

  • 利用者の基本情報
    氏名、年齢、生年月日、住所、電話番号
  • 家族構成
    家族の氏名、年齢、生年月日、住所、電話番号
  • 緊急連絡先
    キーパーソン、2番目、3番目の緊急連絡先の電話番号、氏名、年齢、住所、続柄
  • 面談内容
    本人はどのような生活をしたいのか、家族はどのような介護を希望しているのか、困っていることや悩みなど
  • 利用者の経歴
    生活してきた場所、生活環境、家族との関係性、性格、職歴、健康状態、趣味
  • 介護保険証・要介護認定
    介護保険証の番号、要介護認定区分、利用者負担割合、有効期限
  • 後期高齢者医療保険(75歳以上)
    後期高齢者医療保険の一部負担金割合、高額介護サービスの利用者負担割合
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フェースシート作成の注意点

利用者に事業所のサービスを提供するうえでかかせないフェースシートですが、作成する際にはいくつかの注意点があります。

わかりやすい言葉で書く

フェースシートは介護職員だけでなく、医師、ケアマネジャーなど外部の人も閲覧します。施設内のみで通じる特有の用語、略称は使用せず、わかりやすい言葉で書きましょう。文字の羅列は読みにくいため、箇条書き、図、イラストを活用し、余白を意識してまとめると、見た目も読みやすく、わかりやすいフェースシートになります。

空欄項目を残さない

フェースシートに規定する、すべての項目についてもれなく記載する必要があります。未記入欄があると、必要なときに必要な情報を確認できないかもしれません。
そのため、すべての項目を埋めておかないと、必要なときに必要な情報が確認できず、結局、意味のないものになってしまいます。
担当者は本人や家族からしっかりヒアリングし、すべての項目を丁寧に埋めましょう。運営管理者も、フェースシートを作成するための面談の際は、時間に余裕を持ったスケジュールを組み、「時間はかかってもいいので、すべての項目を丁寧に埋めるようしてください」と指示を出しましょう。
フェースシートは利用者のことを知るための大切な書類です。フェースシートをきちんと作成すれば、事業所が提供するサービスを適切に選ぶことができるため、利用者の顧客満足度の向上にもつながります。

家族構成はジェノグラムを使う

利用者を支える家族構成は、介護やケアプランを考えるうえで大切なポイントです。多くの施設では、ジェノグラムという方法で家族構成を記載しています。この方法を使うと家族構成が可視化できるので、以下の見本を参考にしてみてください。
ジェノグラムでは一般的に□は男性、〇は女性を表します。また、●は死亡した人を指します。利用者本人は二重線で描き、図形内の数字は年齢を記載するというルールです。 上の図を解説すると、「利用者は78歳の男性、妻は死亡、50歳の娘がいる」となります。

聞きにくいことも確認しておく

フェースシート作成時、利用者に離婚歴がある、子どもが疎遠など、事業所としてはかなりプライベートな部分にまで踏み込んだ質問をしないといけない場面があります。本人や家族は介護にどれくらいの費用をかけることが可能なのかを把握するために、家族の年収、経済状態などをヒアリングすることもあるでしょう。利用者や家族にとって話したくない内容、話しにくいことも、フェースシート作成時にはきちんとヒアリングし、記録として残しておく必要があります。その際にはセンシティブな質問となるため、細心の注意を払い、言葉選びや態度には注意しましょう。

最新の情報を書く

フェースシートの情報は常に最新の状態にしておくことが重要です。サービス提供の開始後も定期的に見直し、内容に変更が生じた場合は、速やかに情報を更新できる体制を構築しましょう。特に家族の連絡先や主治医の情報は重要です。緊急時に最新情報ではないと、すぐに連絡がつかず大変な事態になりかねません。このふたつは特に変更があった場合に速やかに連絡してもらうよう、利用者や家族に依頼しましょう。

フェースシートの管理方法

フェースシートは個人情報が記載されている重要書類となるため、取り扱いには注意しなければなりません。事業所の運営管理者はこの点を考慮し、フェースシートを利用する際の手順や注意点などを職員に周知徹底しましょう。情報漏えいがないように注意喚起するメールや、口頭での注意を定期的に行うことも大切です。
情報漏えいが発覚すれば、事業所として社会的責任が問われ、施設の信用にかかわる問題に発展します。運営者は常に意識し、管理を徹底しなければいけません。
また、フェースシートは介護サービス終了後も2年間の保管が義務づけられています。以下、フェースシートを管理する際に注意するべきポイントをまとめてみました。

施錠

フェースシートが紙の書類の場合、施錠できるキャビネットに保管します。電子管理している場合は、パスワードをかけてセキュリティを強化することが大切です。運営責任者は施錠後の鍵の保管方法や、パスワードの定期的変更などの管理を徹底しましょう。

施設外持ち出し禁止

原則、フェースシートは施設外への持ち出しは禁止です。持ち出す必要がある場合は、上長の承認を受けてから、該当する利用者のフェースシートだけを持ち出すようにしましょう。

メール送信時のパスワード

ケアマネジャー、医師などに添付ファイルとしてフェースシートを送信する際は、必ずファイルにパスワードをかけて送りましょう。フェースシートを添付するメールと、パスワードを知らせるメールは別々に送信することが大原則です。

上記の注意点を踏まえ、介護職員がフェースシートを扱う際には上長に許可を取る、持ち出し用のノートに名前や時間を記載するなど、事業所のルールを規定し運用するとよいでしょう。

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フェースシートを活用して利用者や家族が満足できるサービスを提供

利用者の情報が記載されているフェースシートは、利用者や家族が満足できるサービスを提供する際の大切な情報源です。これらのデータを有効活用するためには、正確な情報をしっかり記録しておくことが重要です。また、フェースシートには個人情報が記載されているため、運営責任者は管理体制の強化を常に心がけましょう。

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展示会(CareTEX大阪’23来場御礼)

2023年12月07日

CareTEX大阪’23 沢山のご来場ありがとうございました。

介護施設・事業者向けの「システム」に特化した専門展『CareTEX大阪’23』に「介舟ファミリー」が出展しました。
沢山のご来場、誠にありがとうございました。

● 会期 2023年11月29日(水)~12月1日(金)※3日間
● 会場 インテックス大阪(大阪市住之江区)

「介舟ファミリー」出展ブースにご来場頂いた皆様には厚く御礼申し上げます。

「介舟ファミリー」では、新たに「就労継続支援」「共同生活援助」の記録機能実装しました。
計画~介護記録~請求業務までの一気通貫はもちろん、Bluetooth機器を使ったバイタル測定システム「AVIS連携」などのオプションもご案内しております。

少しでもご興味をお持ちいただけましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。
訪問でも遠隔でも、貴社に合わせてデモンストレーション対応させていただきます。
ご連絡お待ちしております。

ニュース(インタビュー記事掲載のお知らせ)

2023年12月01日

セカンドラボ様にインタビュー記事が掲載されました。

医療福祉施設の課題プラットフォーム「2ndLabo(セカンドラボ)」様で、介舟ファミリーのインタビュー記事が掲載されています。

ぜひチェックしみてください!

タイトル:介舟ファミリーの料金・評判・口コミ&おすすめ評価ポイント【メーカーインタビュー付】
https://2ndlabo.com/article/649/

リリース(2023年11月バージョンアップ)

2023年11月30日

11月のバージョンアップ内容について。

機能追加/操作性改善に対応した定期アップデートを実施致しました。

 総合メニュー

  • 総合メニューのお客様一覧に、ソートや帳票出力機能を追加しました。

 スケジュール

  • スケジュール管理画面の画面操作性を改善しました。

 介護保険/障害者福祉

  • お客様領収証の備考情報出力に対応しました。

 居宅支援/介護保険

  • お客様介護保険情報画面にて、以下の対応をしました。
    ① 履歴削除ボタンの追加。
    ② 対象年月の適用期間(開始~終了)を赤文字で表示。
    ③ 対象年月が最新の履歴の場合、「最新」を赤文字で表示。

 障害者福祉

  • お客様障害者福祉情報画面にて、対象年月が最新の履歴の場合、「最新」を赤文字で表示。

 医療保険

  • お客様医療保険情報画面にて、対象年月が最新の履歴の場合、「最新」を赤文字で表示。