展示会(H.C.R.2024出展案内)

2024年09月20日

H.C.R.2024 ご来場お待ちしております。

公式ホームページは画像をクリック

東京ビッグサイト 東展示ホール
〒135-0063
東京都江東区有明3-11-1
10月2日(水)~4日(金) 10:00~17:00
※4日のみ16:00まで

ブース番号:3-19-07

国内最大級の介護福祉の展示会「H.C.R.2024」に「介舟ファミリー」が出展いたします。

新機能も初出展いたしますので、ご興味をお持ちの方は是非会場へお越しください。。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
イメージキャラクター「助かっ太」が目印です。

 イベント情報

アートイベント

【画家】山下 重人氏

色彩の魔術師と言われるアーティスト山下重人氏。
幼少期に進行性筋ジストロフィーを発症しながらも、独自の作品の創作活動に取り組んでいます。

当日来場された方にはオリジナルポストカードをプレゼント!

カプセルトイ設置

カプセルトイを設置します!

介舟ファミリーのデモンストレーションや説明を聞いて頂いた方には、漏れなくガチャガチャを楽しんでいただけます。シークレットな豪華賞品にご期待ください!

 介舟ファミリートピックス

介護保険・障害者福祉両制度サービスに対応

  • 介護保険業務/地域密着/介護予防・日常生活支援総合事業
  • 障害福祉サービス事業/障害児通所支援事業/地域生活支援事業(移動支援:外出介護)

さらに各種自費サービス(インフォーマルサービス)も「介舟ファミリー」だけで管理できます。

「介舟ファミリー」は各都道府県のICT導入補助金対象製品です。

「AVIS」連携サポート

オプション製品「タブ録(通所系記録)」とバイタル測定機器を、Bluetoothで接続します。
デイサービスなどで計測するバイタル(体温、血圧、SpO2)の測定値を自動入力します!

※「AVIS」は、株式会社アクティブ・エイジ社の製品です。

ケアプランデータ連携システム対応

居宅介護支援事業所と介護サービス事業所間の情報連携システムに対応しています

新LIFE対応

2024年8月1日 運用が開始された新LIFE(V3.00)の運用に、介舟ファミリー対応しています。

 Care-wing合同キャンペーン

「介舟ファミリー」とCare-wingを同時に検討頂ける方で、会場にご来場頂いた方だけのお得なキャンペーンを実施いたします。 
ヘルパーの介護記録システムをご検討の方は必見です!

ご来場プレゼント

お名刺をご用意の上、「ホームページを見た」スタッフにお声がけください。
ご来場者特典として「介舟ファミリーオリジナルグッズ」を進呈いたします。

 お問合せ

リーフレットをご用命の方は弊社までご連絡お願いします。
「介舟ファミリー」をご契約の方はサポートセンターのフリーダイヤルでも承ります。
TEL:0120-006-470
営業担当:青木、松本、松浦

また、以下ボタンからもお問い合わせいただけます。
※お問合せ内容欄に「H.C.R.2024について」とご記載お願いいたします。

昔の話を

昔の話を

数十年前、遠い昔の話だ。

寛さん〔仮名〕はいつも窓際の席でぼんやり煙草を吹かしていた。

通りがかった僕に「ちょっと来い」と命令する。僕は、忙しいのでという言い訳を口にするが、お前の愚らない人生に忙しい事なんかあるもんか、といきなり全否定だ。

書類を抱えながら溜息をこぼしつつ彼のそばに座る。若い看護師が訪れ、煙草は身体に悪いですよと苦言を呈する。

身体に悪いと死ぬのかと寛さんは僕に尋ねる。たぶん健康には良くないでしょうね、と答える僕に、死んだら吸えないのだから生きているうちに吸えと滅茶苦茶なことを云って煙草を一本差し出す。

一服した僕の顔を眺めて美味いか?と尋ねる。美味いですよ、もちろん。そう云う僕に満面の笑みを浮かべて、そうだ、それでいい。と満足げに微笑む。僕は苦笑しながらライターで彼の煙草の先に灯を点けた。

煙草が悪いと誰が決めたと寛さんは不機嫌だ。さあ、誰でしょうね?其処の所はよく分かりません。

わしらが若い時分には煙草を吹かすのが大人になった証拠だった。皆得意げに煙草を吹かしたもんだ。戦時中も戦後間もない頃も煙草は貴重品だったからな。寛さんは呟き紫の煙を吐いた。

召集令状が来てな。いきなり長崎に連れて行かれたんだ。

海軍に入隊した。当時沖縄の連中は方言のなまりがひどくてな、お前等、日本語も話せないのかと上官にこっぴどくやられたよ。

外出の日でも憲兵がうるさかった。翌朝、酒の匂いがする奴は上官に死ぬほど殴られたもんだ。

お前等酒を飲んでどうやって国を守れるのかってな。酷い所だったよ。

終戦を迎えたのも長崎だった。今日から諸君は民間人と一緒だ、と。飛び上がるくらい嬉しかったな。飛行機が無かったから船で宮古島に帰った。波止場には村中の人々が集まって出迎えてくれた。嬉しかったね。

酒を飲んで煙草を吹かした、思い存分な。誰かが三線を弾いて歌ったよ。「なりやまあやぐ」だ。島の歌だ。懐かしかったね。

 

寛さんはケースから三線を引っ張り出し僕に手渡した。弾け。お前は本当にどうしようもなく愚らない男だがどうしたわけか三線の腕前だけは生意気に一丁前だ。僕は楽器を手にして調弦を始めた。

ところで今は何月だ?そう云って寛さんは黙り込み目を閉じた。煙草の先が灰になり、ぽとり、と落ちた。

調弦をすませて僕は「なりやまあやぐ」を歌った。三線を弾きながら僕はぼんやり考えた。寛さんの生きてきた時代。

彼は何を守り何を失ったのか?どうして彼はいつも一人きりで窓際の席で相も変わらず煙草を吹かすのか。彼は此処に来て果たして幸せだったのだろうか?彼はどうして長い人生をかけて此処に辿り着いたのか?

僕が声をかけると、うるさい、と呟いた。何を考えているんですか?と尋ねると、昔のことを思い出しているんだ。無粋な奴だと目を開けた。

世間は平和か?そうでもないですよ。そうか。昔もそうだった。気をつけろ。僕等は並んで煙草を吹かし続けた。

窓の外の世界に煙がゆらゆらと舞った。皆いなくなったよ。十分気をつけろ。煙がゆらゆらと踊った。まるで何処かの国の様に。

寛さんと僕の昔の話。彼がいなくなった今でも思い出す遠い昔のデイサービスの話。彼は果たして幸せだったのだろうか?

平良 勝彦

連載一覧
  • 社会福祉法人沖縄コロニー 特別養護老人ホームありあけの里 介護福祉士

南の島沖縄のデイサービスありあけの里に介護福祉士として勤務して24年。

沖縄の土着の楽器三線やギターを使って沖縄民謡、古典、童謡・唱歌、懐メロなどをお年寄りの皆さんと合唱して楽しむ音楽利用をメインに日々泣き笑いの日々を送っています。

関連コラム

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時間の省略化とサービスの抜けがなくなりました
【社会福祉法人北養会(北勝園)】

会社のご紹介

当事業所は勤続年数が長いヘルパーが多い為、しかりとサービスに対応ができます。
ヘルパー同士に地域に住むご利用者の生活をサポートできるよう日々、情報共有を行っております。
「私たちはお一人お一人がご自分らしくいきいきと生活できるよう常にその方のみになって地域の皆様と共に お手伝いします。」

という北勝園の理念を念頭に置き、在宅での自立支援に向けて、安心した暮らしが 出来るよう支援しています

 

サービス提供責任者 主任  椎名 美穂 様

 社会福祉法人北養会
事業所名
  • 介護老人福祉施設北勝園
  • 短期入所生活介護北勝園
  • 指定居宅介護支援センター北勝園
  • 訪問介護サービスセンター北勝園
  • デイサービスセンター北勝園
  • デイサービスセンター北勝園 『勝田泉町しゃくなげ』
  • 健康維持通所型サービス エンジョイつだ
提供サービス

訪問介護、訪問型サービス(独自)

居宅介護、重度訪問介護

職員数
  • サービス提供責任者 : 2名
  • ヘルパー      :   5名
ご利用者様数

300人

サービス提供地域

茨城県 水戸市、那珂市、ひたちなか市

ホームページ

https://hokuyoukai.jp/hokusyouen/

課題と成果

 介護ソフト導入のきっかけ

同じグループ内の訪問介護事業所が利用していた事は知っており、導入にあたり施設長にも相談したことがきっかけでした。
導入前の解決すべき課題は、

【導入するに当たってのメリットは何かを明確にし、施設長にどのようにプレゼンするか】

という事でした。

 介舟ファミリーを選ばれたポイント

様々なソフト会社の資料を取り寄せたり、説明を聞きました。

同グループの訪問介護事業所で、すでに介舟ファミリーを活用しており、連携が取れるとも考え介舟ファミリーを導入しました。

何よりも、

  • シフト作成から、サービススケジュール作成までが同じソフトでできる事
  • 請求までの一連の工程で出来ること

がとても魅力的でした。

介舟ファミリーを使い始めるときのご苦労など

説明会やデータ移行などの工程が短い期間にもかかわらずハードスケジュールでした。
さらに月末月初が重なり、限られた時間で行なっていた為、とにかく大変だったです。

介舟ファミリーを使用しての感想

  • 導入前と導入後で変わった点がございましたら教えてください。
  • 月末月初の作業時間が断然楽になり残業が減りました。
    導入前は、請求に関わる作業は、提供表とサービス記録を一人一人照らし合わせて確認する事で、かなりの時間と労力を使っていました。
    また、使用するファイルが工程ごとに違う為、データ処理などの作業もとても時間がかかっていました。
    導入後は、シフト作成からのサービススケジュール作成も一つの工程で行えることで時間の省略化とサービスの抜けがなくなりました。

  • 使用した感想をお聞かせください。
  • なんでもわからないとサーポートセンターに問い合わせしてしまうのですが、いつも親切に丁寧に説明してくださるので助かっています。
    とても使いやすいというのが一番の意見です。

  • 感想や今後に期待する事お聞かせください。
  • 帳票出力にある「要介護度別状況調査表」ですが、月ごとに出力はとてもありがたいのですが、年間でデータを出力できるようにもしてほしいと思います。 勤務形態一覧表の作成がオプションでなくなると有難いです。

最後に、点数を付けるとしたら介舟ファミリーは何点をいただけますか?

90点

十分に活用していますがもっと改善してもっと使いやすく見直してくれると期待しているので、10点はその期待を乗せて託します。

他の事例も見てみる

業務別の導入事例

介舟ファミリーのご紹介

【精神的にきつい?】生活支援員がきついと思うタイミングは?悩みを解決できる方法も解説

【精神的にきつい?】生活支援員がきついと思うタイミングは?悩みを解決できる方法も解説

生活支援員は、障害者の日常生活をサポートする重要な役割を担っています。しかし、その仕事は時に精神的・肉体的に負担が大きく、「きつい」と感じる場面も少なくありません。
本記事では、生活支援員がきついと感じるタイミングとその理由を探り、悩みを解決するための具体的な方法を提案します。生活支援員の皆さんが、より充実した仕事環境を送れるよう参考にしてください。

生活支援員がきついと思うタイミングと理由

生活支援員の仕事は、やりがいがある一方で、さまざまな場面で「きつい」と感じることがあります。

その背景には、複雑な要因が絡み合っています。ここでは、生活支援員がきついと感じやすい6つのシチュエーションについて、詳しく解説していきます。

長時間労働・残業が続く

生活支援員の主たる業務は相談援助業務となっていますが、その業務範囲が広く、業務量も多い事業所も少なくありません。

そのため、長時間労働やサービス残業が慢性化している事業所もあります。

このような状況が続くと、身体的な疲労だけでなく、プライベートの時間が確保できないことによるストレスも蓄積されてしまいます。

精神的にストレスが溜まる

生活支援員の仕事は、常に他者との関わりの中で行われます。利用者一人ひとりの個性や要望に応じたケアを提供する必要があり、その過程でさまざまな感情労働を強いられることがあります。

例えば、利用者の急な体調変化や予期せぬ行動への対応、家族からの要望への対処など、日々変化する状況に柔軟に対応することが求められます。

特に、障害者施設で働くにあたっては、精神障害や知的障害を抱えている方とはコミュニケーションが取りにくい場合が多々あります。そのため、思った通りに仕事ができず精神的に疲れることもあるようです。

また、障害者施設にありがちなストレスの原因として、利用者からの暴力や罵声なども挙げられます。

「職員が骨折させられた」「強く手首をつかまれて捻挫した」「利用者から心無い言葉を浴びせられた」

といった例もあるようです。

ほかにも排泄物の処理や不潔な場面に遭遇してしまうことも多々あります。

例えば、トイレが認識できず失禁してしまった利用者の清拭や食事をこぼしてしまった際の処理など、強くストレスを感じてしまうでしょう。

このように精神的に疲労してしまうケースも少なくありません。

体力的に疲れる

生活支援員の仕事には、利用者の移動介助や入浴介助など、体力を必要とする業務が多く含まれます。

特に、体格の大きな利用者のケアや、長時間の立ち仕事などは、身体に大きな負担をかけます。これにより、慢性的な腰痛などを患う生活支援員の方も少なくありません。

人間関係がうまくいかない

生活支援員の仕事環境では、あらゆる人々との関わりが求められます。利用者や家族、同僚、上司、他職種の専門家など、さまざまな立場の人とコミュニケーションを取る必要があります。しかし、価値観の相違や意思疎通の難しさから、人間関係のストレスを感じることも少なくありません。特に、利用者との関係性構築に苦労したり、同僚との連携がうまくいかなかったりすると、強いストレスを感じてしまうでしょう。

また、支援している利用者や利用者家族からの否定的な言葉を貰うケースもあるため、人間関係に不信感を抱き退職へとつながることもあるようです。

夜勤などで生活リズムが整わない

多くの施設では24時間体制でのケアが必要とされるため、生活支援員は夜勤や変則勤務を行うことがあります。これにより、体内時計が乱れ、睡眠障害や慢性的な疲労感を引き起こす可能性があります。

また、夜勤により日中の活動時間が制限されることで、プライベートの充実や家族との時間確保が難しくなることも、大きなストレス要因となっています。

将来や待遇面に不安感がある

生活支援員の仕事は、社会的に重要な役割を担っているにもかかわらず、待遇面での課題が指摘されています。体力的・精神的に大変な業務ではありますが、給料が決して高くないことで割に合わないと感じている方も少なくないでしょう。

また、慢性的な人手不足による年休や公休が取りづらい事業所もあります。

ほかにも、キャリアパスが不明確な職場も多く、将来のビジョンを描きにくい状況があります。これらの要因が生活支援員の将来への不安感を高め、モチベーションの低下や離職につながっているケースも少なくありません。

生活支援員の悩みに対応するには

生活支援員の仕事におけるさまざまな課題に対して、個人や組織レベルでできる対策があります。ここでは、生活支援員の悩みを軽減し、より充実した職業生活を送るための5つの方法を提案します。

業務の見直しを行う

業務の効率化と負担軽減は、生活支援員の悩みを解決する上で重要です。

まず、日々の業務内容を細かく分析し、必要性の低い作業や重複している作業を洗い出します。そして、それらを整理・統合することで、より効率的な業務フローを構築します。例えば、記録作業の簡略化や、チームでの役割分担の最適化などが考えられます。また、場合によってはマシンやロボットの導入など新しい介護技術を積極的に取り入れることで、身体的負担を軽減することも検討してみてはいかがでしょうか。

職場の風通しが良くなるような体制を整える

職場環境の改善は、生活支援員のモチベーション向上と離職防止に大きく影響します。

具体的には、定期的なミーティングやケースカンファレンスの実施、匿名での意見箱の設置、上司との1on1面談の導入などが効果的です。これらの取り組みにより、スタッフ間のコミュニケーションが活性化し、問題の早期発見・解決につながります。また、心理的安全性の高い職場づくりを目指すことで、スタッフが自由に意見を言える雰囲気が生まれ、迅速な問題解決や業務改善のアイデアが生まれやすくなります。

キャリアアップを支援する

生活支援員のモチベーション維持と将来への不安解消のためには、明確なキャリアパスの提示と支援が重要です。具体的には、資格取得支援制度の導入、外部研修への参加機会の提供、社内でのスキルアップ研修の実施などが挙げられます。また、段階的な目標設定と評価制度を整備することで、自身の成長を実感しやすい環境を作ります。

さらに、管理職やスペシャリストなど、多様なキャリアパスを用意することで、個々のスタッフの適性や希望に応じた成長を支援できます。

楽しさややりがいに目を向ける

生活支援員の仕事には、確かに大変な面もありますが、同時に大きな喜びややりがいを感じられる瞬間も多くあります。例えば、利用者の笑顔や「ありがとう」の言葉、小さな成長や変化に立ち会えること、チームで協力して問題を解決できたときの達成感などです。

これらの ポジティブな面に意識的に目を向け、同僚と共有することで、仕事の楽しさを再認識し、モチベーションを高めることができます。また、定期的に自身の仕事を振り返り、成果や学びを可視化することも、やりがいの再発見につながります。

障害福祉ソフトを活用する

障害福祉ソフトの導入は、生活支援員の業務効率化と負担軽減に大きく貢献します

例えば、記録業務のデジタル化により、ペーパーワークにかかる時間を大幅に削減できます。また、利用者情報の一元管理により、情報共有がスムーズになり、チームケアの質が向上します。さらに、煩雑な請求業務も素早く簡単に行えるため、業務負担を大幅に軽減できます。

障害福祉ソフトを効果的に活用することで、生活支援員は本来のケア業務により多くの時間を割くことができ、仕事の質と満足度の向上につながります。

業務効率化で生活支援員が働きやすい環境に

生活支援員の仕事は、確かに身体的・精神的に負担が大きい面があります。

長時間労働、ストレス、体力的な疲れ、人間関係の課題、不規則な生活リズム、将来への不安など、さまざまな「きつい」と感じる要因があります。しかし、これらの課題に対しては、個人や組織レベルでの対策が可能です。

業務の見直しや効率化、職場環境の改善、キャリアアップ支援、仕事のやりがいの再認識、そして障害福祉ソフトの活用など、具体的な改善策を実践することで、多くの悩みを軽減できる可能性があります。

特に、テクノロジーの活用は、生活支援員の働き方を大きく変える可能性を秘めています。

介舟ファミリーでは、障害者施設でも活用できる障害福祉ソフトを提供しています。

使いやすい機能に、充実したサポートで事業所の業務効率化実現に役立つでしょう。

介舟ファミリーを活用して、働きやすい環境を整えてみてはいかがでしょうか。ぜひ、一度ご相談ください。

介舟ファミリーは、介護と障害者福祉の両制度に対応し、事業所が必要な機能を標準で提供しています。包括的なサポート体制があり、初めての利用でも安心して導入できます。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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就労支援A型事業所が閉鎖する原因とは?倒産しないための方法も徹底解説

就労支援A型事業所が閉鎖する原因とは?倒産しないための方法も徹底解説

近年、就労支援A型事業所の閉鎖や倒産が増加しており、利用者や従業員、そして事業所運営者にとって深刻な問題となっています。本記事では、就労支援A型事業所が直面している課題を詳しく分析し、閉鎖や倒産を回避するための具体的な方策を提案します。
さらに、事業所の運営効率を向上させるためのツールの一つとして、介護ソフトの活用事例も紹介します。厳しい経営環境の中で、どのように事業を継続し、発展させていくべきか、その道筋を探っていきましょう。

就労支援事業所の現状

就労支援事業所、特にA型事業所を取り巻く環境は厳しさを増しています。共同通信の調査によると、2024年の3月~7月までに全国329カ所の事業所が閉鎖となり、働いていた障害者の方が少なくとも5,000人以上は解雇・退職を余儀なくされています。

この329カ所のうち約4割強の事業所は最低賃金が反映されないB型事業所に移行したと報道されました。

この背景には、制度の変更や事業所運営の難しさなどが複合的に絡み合っています。多くの事業所が経営の継続に苦心する中、サービスの質を維持しながら安定した運営を行うことが喫緊の課題となっています。

2024年度の報酬改定が要因

2024年度に実施された障害福祉サービス等報酬改定により、就労支援A型事業所では、連続で生産活動収支がマイナスの場合は-10点~-20点と評価されてしまうなど、基本報酬に関わる部分が厳格化されています。

この改定により、生産性を確保できない多くの事業所では、安定的な収入が減少してしまい経営を圧迫しています。特に、小規模な事業所や地方の事業所にとっては、この変更が致命的な打撃となりかねません。

このような基本報酬厳格化に対応するため、事業所は業務効率の向上や新たな収益源の確保を迫られており、従来のビジネスモデルの見直しが急務となっています。

就労支援事業所の倒産・閉鎖理由

就労支援事業所、特にA型事業所の倒産や閉鎖には、複数の要因が絡み合っています。主な理由として、上述したような加算状況の悪化や人材不足、利用者の獲得難などが挙げられます。これらの問題は密接に関連しており、一つの問題が他の問題を引き起こす悪循環に陥りやすい構造となっています。事業所の持続可能な運営のためには、これらの課題に総合的に取り組む必要があります。

加算状況の悪化

加算の取得状況は、就労支援A型事業所の収益に大きな影響を与えるため、今回の報酬改定のように、加算状況が悪化した結果、倒産が相次ぎました。

多くの加算を取得するためには、生産活動の収支の黒字化や労働時間の長時間化など、事業所によっては厳しい基準を満たす必要があります。しかし、これらの基準を達成することは、事業所の努力だけでなく、経済状況や地域の雇用環境にも左右されるため、安定的な加算の確保がより一層難しくなっています。

従業員の人材不足

就労支援A型事業所において、質の高い支援員や職業指導員の確保は重要な課題です。福祉医療機構の調査によると、障害福祉サービス事業所のうち職員の充足状況について「不足している」と答えた事業所は52.6%だったことがわかりました。これにより多くの事業所では人材不足に陥っていることが予想されます。

人材不足は、サービスの質の低下や既存スタッフの負担増加につながり、最終的には事業所の運営に深刻な影響を与えかねません。

また、人員配置基準の観点からも定められた人数を雇用する必要があるため、一定以上の人員がいなければ事業所として運営が難しくなってしまいます。さらに専門知識を持つ人材の育成には時間とコストがかかるため、人材確保と育成のバランスを取ることが経営上の大きな課題となっています。

利用者が集まらない

人材不足に加えて利用者の獲得難は、多くの就労支援A型事業所が直面している重大な問題です。

利用者が集まらないことは、事業所の収入減少に直結し、固定費を賄えなくなるなどのリスクを高めてしまいます。

A型事業所はその数も多く、定員に達している事業所も多くはありません。

この背景には、地域ごとの需給バランスの偏りや、利用者のニーズと事業所が提供するサービスのミスマッチがあると考えられます。

就労支援事業所の倒産・閉鎖を回避する方法

就労支援A型事業所の倒産や閉鎖を回避するためには、多角的なアプローチが必要です。ここでは、業務内容の見直し、事業形態の変更、積極的な集客活動、そして介護ソフトの活用という4つの方策を詳しく解説します。これらの方法を組み合わせることで、事業の継続性を高め、サービスの質を向上させることが可能となります。

業務内容を見直す

業務内容の見直しは、就労支援A型事業所の生産性向上と利用者満足度、人材不足の改善につながる重要な施策です。

具体的には、以下のような取り組みが効果的です。

高付加価値な業務への転換(例:データ入力からWebデザインへ)

生産活動の収支を黒字化するには、販売する製品やサービスの単価を従来よりも引き上げた高単価商品の開発が求められます。そのため、高付加価値な業務への転換も倒産・閉鎖を回避する方法の一手です。

作業工程の効率化とマニュアル化

作業工程の効率化やマニュアル化することで、より少ない作業で多くの利益を生み出すことにつながります。また、業務効率化を行うことで作業負担の軽減を図ることができ、従業員や利用者の満足度向上につながりやすいため、人材不足の解消につながるでしょう。

このように業務内容を見直すことで、高収益・人員確保につながるため、早急に対応しましょう。

B型に移行する

A型事業所からB型事業所への移行は、経営難を打開するための一つの選択肢です。B型事業所は、A型と比較して運営基準が緩和されており、以下のようなメリットがあります。

  • 最低賃金支払いの義務がない
  • 利用者の障害特性に合わせた柔軟な支援が可能

B型に移行することで、利用者に支払うコストを軽減できるため、生産活動を黒字化しやすく経営状況を改善しやすいでしょう。ただし、移行に際しては利用者や関係機関との十分な協議が必要であり、サービスの質を維持しながら段階的に進めるこが求められるため、安易な移行はお勧めしません。

集客活動に力を入れる

効果的な集客活動は、利用者数の増加や人員確保、事業所の安定運営につながります。

以下のようなポイントを意識しましょう。

  • SNSやホームページを活用した情報発信
  • 地域の特別支援学校や医療機関との連携強化
  • 体験利用の積極的な受け入れ
  • 利用者やその家族向けのセミナーや見学会の開催

ただし、単に集客活動を行うのではなく、事業所の特色や強みを明確に打ち出し、適切なマッチングを行うことが重要です。

介護ソフトを活用する

介護ソフトを導入することで、業務効率化を図ることができます。煩雑な勤怠管理や工賃の計算、ほかにもさまざまな報告書などの作成を効率的に作成でき、業務負担の軽減につながります。このように業務効率化を図ることで、従業員や利用者の満足度向上も期待でき、人材不足の解消につながります。また、業務効率化による生産性の向上により、事業所の価値向上にもつながるでしょう。

介護ソフトを導入した事業所では、業務効率化を実現でき、さまざまなメリットを享受できた事例があります。

介護ソフトの活用事例

介護ソフトを活用することで、業務効率化を実現できた事例を紹介します。

株式会社千歳 様

居宅介護支援や訪問介護のほか、就労継続支援事業も行う株式会社千歳様では、2008年の会社体制変更に伴い、”介舟ファミリー”を採用しました。

介舟ファミリーを導入した結果、請求業務での残業がほとんどなくなり、業務効率が50%もアップしました。月初の請求業務は、平均4時間の残業をしても、10日の締め切りまでかかっていましたが、 介舟ファミリーを導入したことで、5日ぐらいで終わるようになりました。

一般社団法人あいのて 様

放課後等デイサービス・児童発達支援や就労継続支援B型・生活介護などの事業を行う一般社団法人あいのて様では、もともとは他社の介護ソフトを使用されていましたが。固定されたPCでしか使えないことや、アップデートが頻繁にあり、乗り換えを決意。クラウドで管理できて、機能面でも使いやすく入力がしやすいという介舟ファミリーに魅力を感じ、導入しました。

介舟ファミリーを導入した結果、場所を選ばす作業が出来るようになったことと、PCも限定されないため複数のPCで同時に作業ができるようになり、大幅に作業効率がUPしました。介護ソフトの機能面や使いやすさに加え、サポートセンターへのつながりやすさや、営業担当の方が手厚くサポートしてくれることにも、さらに魅力を感じておられます。

介護ソフトを活用して働きやすい環境を整えよう

就労支援A型事業所を取り巻く環境は厳しさを増していますが、適切な対策を講じることで倒産や閉鎖のリスクを軽減し、持続可能な運営を実現することが可能です。本記事で紹介した、業務内容の見直しやB型への意向、積極的な集客活動、そして介護ソフトの活用を、各事業所の状況に応じて適切に組み合わせることが重要です。

特に、介護ソフトを活用することで、大幅な業務効率化を図ることができ、人員確保や事業所の競争力強化にもつながるでしょう。

介舟ファミリーでは、障害福祉サービスの計画業務や請求業務などあらゆる業務の効率化をサポートします。また、直感的で使いやすく、サポートも充実しているため安心して利用できます。ぜひ、一度ご相談ください。

介舟ファミリーは、介護と障害者福祉の両制度に対応し、事業所が必要な機能を標準で提供しています。包括的なサポート体制があり、初めての利用でも安心して導入できます。どうぞお気軽にお問い合わせください。

\「介舟ファミリー」にご興味がある方はこちら/

【2024年法改正】個別支援計画の5領域とは?作成ポイントもあわせて解説

【2024年法改正】個別支援計画の5領域とは?作成ポイントもあわせて解説

障害福祉サービス事業者が利用者に障害福祉サービスを提供するために必要不可欠な、個別支援計画。2024年度の法改正により、5つの領域をすべて網羅した支援を行う必要があります。
この記事では、個別支援計画の基本概念から5領域の詳細、そして効果的な計画作成のポイントまでを網羅的に解説します。支援に携わる事業者や家族の方々にとって、より良い支援を実現するための指針となることを目指しています。

個別支援計画とは

個別支援計画とは、障害福祉サービスを提供する事業者が、障害児や発達に課題のある利用者一人ひとりのニーズに応じた支援を行うための具体的な指針を記した書類です。この書類がなければ
サービスを提供することができない
ため、作成が必要になります。

個別支援計画の主な記載内容としては、以下の通りです。

  • 本人と家族の希望
  • 到達目標
  • 具体的な到達目標および支援計画等
  • 総合的な支援の方針

個別支援計画には、具体的な期間が設定されており、長期目標は1年、短期目標は3~6か月で設定するのが一般的です。これにより、常に子どもの現状に即した適切な支援を提供することが可能となります。

2024年度の個別支援計画の5領域に関する改正内容

2024年度の改正では、障害福祉サービス等の報酬改定により、児童発達支援及び放課後等デイサービスにおいて、個別支援計画への記載事項の変更が行われました。

改正の主なポイントは以下の通りです。

  • 5領域との関連性を明確にした支援内容を作成・公表の義務化
    令和6年度中に公表かつ届け出が必要(届け出をしていない場合、利用者全員分が15%減算(令和7年4月以降))
  • 支援に要する時間を記載する
  • 延長支援時間を記載する
  • インクルージョン(障害児の地域社会への参加・包摂)の観点を踏まえた取り組みを記載する

この改正の中でも、特に大切なのが「5領域の視点をすべて含めた包括的な支援を提供すること」です。

子どもの発達は、各領域が独立して進むのではなく、相互に密接に関連しながら進行します。例えば、運動機能の発達は、空間認知や身体イメージの形成に影響を与え、それが認知機能や社会性の発達にも波及します。

このような発達の相互関連性を考慮することで、一つの支援が複数の領域に波及効果をもたらす可能性が高まります。同時に、ある領域での課題を他の領域を支援することで解決につながる可能性もあります。

この包括的アプローチにより、子どもたちは健やかに成長し、日常生活や社会生活を円滑に営む力を身につけることができます。

では、その5領域とはどのようなものなのでしょうか。

個別支援計画の5領域とは

個別支援計画の5領域は、子どもの発達を多角的に捉えるための重要な要素です。児童発達ガイドラインを参考に、各領域について詳しく見ていきましょう。

健康・生活

健康・生活の領域は、子どもの基本的な生活習慣や身体的健康に関する部分です。具体的には、食事、睡眠、排泄、衛生管理などが含まれます。この領域の支援は、子どもの日常生活や社会生活の質を向上させ、他の領域の発達の基盤となります。

ねらい 健康状態の維持・改善
生活のリズムや生活習慣の形成
基本的生活スキルの獲得
支援内容 健康状態の把握
健康な心と体を育て自ら健康で安全な生活を作り出すこと を支援する。また、健康状態の常なるチェックと必要な対応を行う。その際、意思表示が困難である子どもの障害の特性 及び発達の過程・特性等に配慮し、小さなサインから心身の 異変に気づけるよう、きめ細かな観察を行う。
健康の増進
睡眠、食事、排泄等の基本的な生活のリズムを身に付けら れるよう支援する。また、健康な生活の基本となる食を営む力の育成に努めるとともに、楽しく食事ができるよう、口腔 内機能・感覚等に配慮しながら、咀嚼・嚥下、姿勢保持、自助具等に関する支援を行う。さらに、病気の予防や安全への配慮を行う。
リハビリテーションの実施
日常生活や社会生活を営めるよう、それぞれの子どもに適した身体的、精神的、社会的訓練を行う。
基本的生活スキルの獲得
身の回りを清潔にし、食事、衣類の着脱、排泄等の生活に必要な基本的技能を獲得できるよう支援する。
構造化等により生活環境を整える
生活の中で、さまざまな遊びを通して学習できるよう環境を整える。 また、障害の特性に配慮し、時間や空間を本人に分かりやすく構造化する。

運動・感覚

運動・感覚の領域は、日常生活に必要な動作の基本となる姿勢保持や筋肉の維持・強化などに関する部分です。この領域では、身体の動きや感覚の処理能力の向上を目指します。

運動面では、歩行、ストレッチ、音楽に合わせて体を動かすなどの全身運動から、指先の細かな動きなどを支援します。感覚面では、視覚、聴覚、触覚、前庭感覚、固有受容覚などの感覚情報の処理能力の発達を支援します。

ねらい 姿勢と運動・動作の向上
姿勢と運動・動作の補助的手段の活用
保有する感覚の総合的な活用
支援内容 姿勢と運動・動作の基本的技能の向上
日常生活に必要な動作の基本となる姿勢保持や上肢・下肢の運動・動作の改善及び習得、関節の拘縮や変形の予防、筋力の維持・強化を図る。
姿勢保持と運動・動作の補助的手段の活用
姿勢の保持や各種の運動・動作が困難な場合、姿勢保持装置など、様々な補助用具等の補助的手段を活用してこれらができるよう支援する。
身体の移動能力の向上
自力での身体移動や歩行、歩行器や車いすによる移動など、日常生活に必要な移動能力の向上のための支援を行う。
保有する感覚の活用
保有する視覚、聴覚、触覚等の感覚を十分に活用できるよう、遊び等を通して支援する。
感覚の補助及び代行手段の活用
保有する感覚器官を用いて状況を把握しやすくするよう眼鏡や補聴器等の各種の補助機器を活用できるよう支援する。
感覚の特性(感覚の過敏や鈍麻)への対応
感覚や認知の特性(感覚の過敏や鈍麻)を踏まえ、感覚の偏りに対する環境調整等の支援を行う。

認知・行動

認知・行動の領域は、思考力、記憶力、空間・時間認知などの認知機能と、それに基づく行動パターンに関する部分です。この領域では、子どもの知的発達や学習能力の向上、適切な行動の獲得を目指します。

具体的には、空間・時間・数の概念の把握やモノの機能などの把握、季節の変化への興味などの感性形成などを支援します。

ねらい 認知の発達と行動の習得
空間・時間、数等の概念形成の習得
対象や外部環境の適切な認知と適切な行動の習得
支援内容 感覚や認知の活用
視覚、聴覚、触覚等の感覚を十分活用して、必要な情報を収集して認知機能の発達を促す支援を行う。
知覚から行動への認知過程の発達
環境から情報を取得し、そこから必要なメッセージを選択し、行動につなげるという一連の認知過程の発達を支援する。
認知や行動の手掛かりとなる概念の形成
物の機能や属性、形、色、音が変化する様子、空間・時間 等の概念の形成を図ることによって、それを認知や行動の手掛かりとして活用できるよう支援する。
数量、大小、色等の習得
数量、形の大きさ、重さ、色の違い等の習得のための支援を行う。
認知の偏りへの対応
認知の特性を踏まえ、自分に入ってくる情報を適切に処理できるよう支援し、認知の偏り等の個々の特性に配慮する。また、こだわりや偏食等に対する支援を行う。
行動障害への予防及び対応
感覚や認知の偏り、コミュニケーションの困難性から生ずる行動障害の予防、及び適切行動への対応の支援を行う。

言語・コミュニケーション

言語・コミュニケーションの領域は、言語理解、表現力、非言語コミュニケーションなどに関する部分です。この領域では、子どもの言語発達を促進し、効果的なコミュニケーション能力の獲得を目指します。

言語面では、言葉や文字・記号、などの習得、発声が含まれます。コミュニケーション面では、相手の意図を理解する力、自分の意思を適切に伝える力、会話のキャッチボールなどが重要な要素となります。

ほかにも手話や点字などのコミュニケーション手段の活用が含まれます。

ねらい 言語の形成と活用
言語の受容及び表出
コミュニケーションの基礎的能力の向上
コミュニケーション手段の選択と活用
支援内容 言語の形成と活用
具体的な事物や体験と言葉の意味を結びつける等により、体系的な言語の習得、自発的な発声を促す支援を行う。
受容言語と表出言語の支援
話し言葉や各種の文字・記号等を用いて、相手の意図を理解したり、自分の考えを伝えたりするなど、言語を受容し表出する支援を行う。
人との相互作用によるコミュニケーション能力の獲得
個々に配慮された場面における人との相互作用を通して、共同注意の獲得等を含めたコミュニケーション能力の向上のための支援を行う。
指差し、身振り、サイン等の活用
指差し、身振り、サイン等を用いて、環境の理解と意思の 伝達ができるよう支援する。
読み書き能力の向上のための支援r> 発達障害の子どもなど、障害の特性に応じた読み書き能力の向上のための支援を行う。
コミュニケーション機器の活用
各種の文字・記号、絵カード、機器等のコミュニケーショ ン手段を適切に選択、活用し、環境の理解と意思の伝達が円滑にできるよう支援する。
手話、点字、音声、文字等のコミュニケーション手段の活用
手話、点字、音声、文字、触覚、平易な表現等による多様 なコミュニケーション手段を活用し、環境の理解と意思の伝達ができるよう支援する。

人間関係・社会性

人間関係・社会性の領域は、他者との関わり方や社会のルール理解などに関する部分です。この領域では、子どもの対人関係スキルの向上と、社会性の発達を目指します。

具体的には、協調性、ルールの遵守、集団行動への参加などが含まれます。また、自己理解や自身の情緒コントロールも、この領域の重要な要素です。

ねらい 他者との関わり(人間関係)の形成
自己の理解と行動の調整
仲間づくりと集団への参加
支援内容 アタッチメント(愛着行動)の形成
人との関係を意識し、身近な人と親密な関係を築き、その信頼関係を基盤として、周囲の人と安定した関係を形成するための支援を行う。
模倣行動の支援
遊び等を通じて人の動きを模倣することにより、社会性や 対人関係の芽生えを支援する。
感覚運動遊びから象徴遊びへの支援
感覚機能を使った遊びや運動機能を働かせる遊びから、見立て遊びやつもり遊び、ごっこ遊び等の象徴遊びを通して、徐々に社会性の発達を支援する。
一人遊びから協同遊びへの支援
周囲に子どもがいても無関心である一人遊びの状態から並行遊びを行い、大人が介入して行う連合的な遊び、役割分担したりルールを守って遊ぶ協同遊びを通して、徐々に社会性の発達を支援する。
自己の理解とコントロールのための支援
大人を介在して自分のできること、できないことなど、自分の行動の特徴を理解するとともに、気持ちや情動の調整ができるように支援する。
集団への参加への支援
集団に参加するための手順やルールを理解し、遊びや集団活動に参加できるよう支援する。

個別支援計画の作成手順とポイント

効果的な個別支援計画を作成するためには、さまざまな面での細やかな配慮が必要です。以下、実際の作成手順とポイントについて詳しく解説します。

個別支援計画の作成手順

  1. アセスメント:保護者と面談し、子どもの現状の課題や特性、家族のニーズを聞き取ります。
  2. 個別支援計画の原案作成:アセスメントをもとに原案を作成します。
  3. サービス担当者会議:作成した原案に対し、担当者会議を行います。短期・長期目標の具体的な内容を作成します。話し合いの中で、都度より良い内容の支援計画になるように改善します。
  4. 保護者の同意と署名:保護者に計画書を見せながら説明、交付したうえで同意と署名をもらいます。
  5. サービスの実施:計画に基づいて支援を実施します。
  6. モニタリングと更新:定期的に進捗を確認し、必要に応じて計画を修正します。

児童や家族の意向を尊重する

個別支援計画の作成にあたっては、子どもや家族の意向を最大限尊重することが重要です。以下の児童発達ガイドラインに表記されている通り、子ども自身の興味や希望、家族の期待や懸念を丁寧に聞き取り、計画に反映させましょう。

障害 のある子どもの支援を行うに当たっては、その気づきの段階から、障害 の種別にかかわらず、子ども本人の意思を尊重し、子ども本人の最善の利益を考慮することが必要である。

これにより、子どもや家族の主体性が高まり、支援への積極的な参加が期待できます。また、家庭での実践もスムーズになり、支援の効果が高まるでしょう。

5領域との関連性を明確化する

個別支援計画を作成する際は、5領域をすべて網羅した支援計画を作成する必要があります。

各領域が相互に影響し合うことを念頭に置き、5領域との関連性を明確にした支援計画の作成を行いましょう。

例えば、言語発達を促す目標を設定する場合、それが5領域の発達にどのような影響を与えるかも記載する必要があります。

このような多角的な視点を持つことで、より効果的な支援が可能となります。

定期的なモニタリングを行う

支援計画の効果を最大限に引き出すためには、定期的なモニタリングが欠かせません。最長でも6カ月に1度、支援の進捗状況を確認し、必要に応じて計画を修正しましょう。モニタリングでは、以下の点を確認します。
  • 設定した目標の達成度
  • 支援方法の有効性
  • 子どもの新たなニーズや変化
  • 家族の意見や要望
これらの情報を基に、より効果的な支援へと計画を改善させていきましょう。

他機関との連携や役割分担を行う

子どもの発達支援は、多くの場合、複数の機関や専門家が関わります。個別支援計画の作成にあたっては、関係機関との連携や役割分担を明確にすることが重要です。

例えば、保育所や学校、医療機関、療育機関などとの情報共有や連携方法を計画に盛り込みましょう。各機関の専門性を活かした役割分担を行うことで、より包括的で効果的な支援が可能となります。

介護ソフトを活用する

個別支援計画の作成や管理において、介護ソフトを活用することで、業務効率を大幅に改善できます。

介護ソフトを使用することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 情報の一元管理
    子どもの情報や支援記録を一箇所で管理できます。
  • 効率的な計画作成
    テンプレートや過去の記録を活用し、効率的に計画を作成できます。
  • モニタリングの簡素化
    定期的な評価や記録が容易になります。
  • 多職種連携の促進
    関係者間での情報共有がスムーズになります。
  • データ分析蓄積されたデータを分析し、支援の質向上に活用できます。

厚生労働省によると、介護ソフトを活用している施設では、支援の質の向上と利用者の満足度の向上、そして業務効率化につながる可能性があるとして強く推奨しております。ぜひ、介護ソフトの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

介護ソフトを活用して効率的に支援計画を作成しよう

2024年度の法改正により、個別支援計画作成においては、5領域に沿ったアセスメントを行い、その視点を網羅した支援を行うことが求められました。

これにより、健康・生活、運動・感覚、認知・行動、言語・コミュニケーション、人間関係・社会性の各領域を総合的に支援することで、子どもの発達を効果的に促進することができます。

効果的な個別支援計画の作成には、子どもや家族の意向を尊重し、5領域との関連性を明確化し、定期的なモニタリングを行うことが重要です。また、他機関との連携や役割分担、介護ソフトの活用も、支援の質を高める上で大きな役割を果たします。

介舟ファミリーの介護ソフトであれば、障害福祉サービスにも対応しており、個別支援計画業務の作成・管理を効率化できます。そのほかにもさまざまな役立ち機能を搭載しているため、事業所の業務負担軽減に貢献するでしょう。ぜひ一度ご相談ください。

介舟ファミリーは、介護と障害者福祉の両制度に対応し、事業所が必要な機能を標準で提供しています。包括的なサポート体制があり、初めての利用でも安心して導入できます。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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芋の時代

芋の時代

ある晴れた日の出来事。

お日様のさんさんと降り注ぐ陽光の中で、皆、手に焼き芋を持ち、美味しそうにほおばりながら想い出を口にする。

「芋には種類があるんだよ。クラガー百号、いなよう芋。あんた知ってるか?昔、畑で一生懸命栽培したよ。」と、90代の方が懐かしそうに若い職員に語りかける。

それから「美味い!」と呟いて焼き芋をもう一本手に持った。

 

南の島、「ありあけの里デイサービスゆいぽーと」での焼き芋会の一場面です。

事業所内で焼き上げる焼き芋がとても人気で、食の細い女性もどんどん手が伸びます。

「懐かしいね。昔はお米よりお芋が当たり前だった。今は焼き芋の方が高いんでしょう?いい世の中になったねえ。」

口数の少ない方も、芋を片手に、お隣さんと会話が弾みます。農作業の大変さ。

この辺りは昔、畑しかなかったこと。子供の頃は大きな鍋にお芋を炊いて、そこから手で取っておやつにしたこと。懐かしそうな目で話は続きます。

 

1605年、野國総監は中国からサツマイイモの苗を持ち帰り沖縄で試作したと言われています。

悪天候に左右されない芋は土地によく根付き、農民によって広められ、多くの村人の命を飢餓から救ったそうです。

戦時中は唯一といって良い貴重な食糧でした。荒れた大地にたくましく育つ芋は、芋と共に時代を生き抜いてきた沖縄の人々の生き様そのものです。

時代の激流にもまれながら皆、一生懸命に生きてきた…そんな時代背景を共にする方々が一緒に焼き芋をほおばりながら、青春時代や変わりゆく地域の景色に想いを馳せます。

 

昔の経験や想い出を語り合うことで、精神的な安定がもたらされ、うつ症状の予防・改善にもつながるとされる回想法のアプローチの一つとして、定期的にこの焼き芋会を開催しています。焼き芋が味覚・嗅覚に働きかけ、懐かしい想い出をくっきり浮かび上がらせる。想い出を語る方々の表情はとても生き生きとしている。

誰かが歌い始めた。「芋の時代」という曲だ。

戦中戦後の貧しい時代にあって、子供たちにひもじい思いをさせまいと一生懸命働いた両親に対する感謝の歌だ。

職員の心も癒される。

お日様のさんさんと降り注ぐ陽光の中。ある晴れた日の出来事。

平良 勝彦

連載一覧
  • 社会福祉法人沖縄コロニー 特別養護老人ホームありあけの里 介護福祉士

南の島沖縄のデイサービスありあけの里に介護福祉士として勤務して24年。

沖縄の土着の楽器三線やギターを使って沖縄民謡、古典、童謡・唱歌、懐メロなどをお年寄りの皆さんと合唱して楽しむ音楽利用をメインに日々泣き笑いの日々を送っています。

関連コラム

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リリース(2024年8月バージョンアップ)

2024年08月31日

8月のバージョンアップ内容について。

新LIFEシステム、機能改善に対応した定期アップデートを実施致しました。

 LIFE

  • 口腔機能やリハ計画書等の残画面における新項目の登録が可能になりました。
  • V3.00版のCSV出力が可能になりました。

 共通

  • 経過記録の経過記録の登録仕様変更および機能改善しました。

展示会(CareTEX札幌’24 出展案内)

2024年08月26日

CareTEX札幌'24 ご来場お待ちしております。

公式ホームページは画像をクリック

アクセスサッポロ 大展示場
(札幌市白石区流通センター4-3-55)
9月18日(水)~19日(木)
9:30~17:00(受付開始 9:00)

ブース番号:4-32

介護施設・事業者向けの「システム」に特化した専門展「CareTEX札幌’24」に出展いたします。
障害サービス(共同生活援助)(就労継続支援)(生活介護)における「記録機能」をご案内いたします。

  • バイタルや食事、申し送り事項、活動記録など、日々の記録がタブレットを利用した「タブ録」で簡単に登録が可能!
  • 日々の記録の項目や帳票を事業者独自にカスタマイズが可能!

会場に実機をご用意していますので、ぜひ会場で実際にご体験ください!

皆様のご来場を心からお待ち申し上げております。
「介舟ファミリー」のイメージキャラクター「助かっ太」が目印です。

 お問合せ

展示会・出展商品の詳細を掲載しているリーフレットをご用命の方は弊社までお問合せください。
TEL:045-440-6126 または フリーダイヤル

 新型コロナウイルス感染拡大予防対策について

当ブースでは政府・自治体・展示会業界・会場のガイドラインに沿って新型コロナウイルス感染症対策を徹底して対応させていただきます。

展示会についてのご質問は、こちらよりお問合せ下さい。
※お問合せ内容欄に「CareTEX札幌’24について」とご記載お願いいたします。

展示会(CareTEX東京’24【夏】来場御礼)

2024年08月06日

CareTEX東京’24【夏】 沢山のご来場ありがとうございました。

介護施設・事業者向けの「システム」に特化した専門展『CareTEX東京’24【夏】』に「介舟ファミリー」が出展しました。

沢山のご来場、誠にありがとうございました。

● 会期 2024年7月30日(火)~8月1日(木)※3日間
● 会場 東京ビッグサイト東展示棟(江東区有明)

夏におけるビッグサイトでの展示会は初でしたが、予想よりも多くの方々にご来場していただきました。
「介舟ファミリー」出展ブースにご来場頂いた皆様には厚く御礼申し上げます。


「介舟ファミリー」では、「就労継続支援」「共同生活援助」「生活介護」における日々の記録機能があり、
オプションの「タブ録」でより簡単に記録を登録することが可能です。
また、カスタマイズにより記録項目を事業所様の独自のものに設定することも可能です。

 

少しでもご興味をお持ちいただけましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。
訪問でも遠隔でも、貴社に合わせてデモンストレーション対応させていただきます。
ご連絡お待ちしております。